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世界の礎

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第十八話 一つの大陸その四

「マフィアにもなるし賊にもだ」
「なりますね」
「傭兵は生きていけなくなるとな」
 その仕事でというのだ。
「山賊や海賊にもなるし戦場でもだ」
「略奪を行いますね」
「儲ける為にな、だからだ」
「国が法で統制する組織で行っていますね」
「警察や軍隊でな」
「治安を守っていますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「冒険者達はな」
「その自警団等に近いですね」
「だから悪質な者達はな」
 彼等はというと。
「賊にも転じることが多い」
「左様ですね」
「それで考えたのだが」
 マハーカに話した。
「帝国で冒険者を統括する組織を設ける」
「彼等を法の下に置くのですね」
「冒険者を一つの仕事としてだ」
 そう区分してというのだ。
「その組織に登録させ組織が出した仕事を行わせてだ」
「報酬を支払って、ですか」
「生活を保障するな、また教育や訓練も施し」
 そうもしてというのだ。
「武具や道具も購入出来る様にする」
「そうした組織を設けますか」
「仕事のことだからギルドになるな」
 その組織の名称はというのだ。
「冒険者ギルドをだ」
「立ち上げ」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「冒険者を国家の法の管理下に置き」
「悪事に走らせないですね」
「そうしていく」 
 これからはというのだ。
「民の為にもな」
「そうお考えですか」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「それを帝国全土に設ける」
「ギルドを」
「そうしていく、いいな」
 これからはというのだ。
「今後はな」
「わかりました」
 マハーカはそれではと応えた。
「そして賊やモンスターの退治も行わせますね」
「軍では手が回らないことも多いな」
「はい、退治以外にもです」
「軍の仕事は多くな」
「他勢力の戦もありますし」 
 むしろ軍にとってはこちらが最も重要だとされている。
「災害救助もあります」
「そうした軍のあらゆる仕事にもだ」
「冒険者を向かわせるのですね」
「クエスト、仕事としてな」
「そうしますか」
「今後はな、兎角だ」
「冒険者達を管理しますか」 
 義青に問うた。
「帝国の中で」
「冒険者はギルドに登録した者達のみとする」
 義青は言い切った。
「完全にな、登録しない者はな」
「認めないですね」
「そうする、そして法に反すれば」 
 冒険者達がというのだ。
「処罰を下す」
「法に基づき」
「そうする」
 こう言うのだった。
「必ずな」
「法の下に置くことが絶対だ」 
 まさにというのだ。 
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