豆乳のケーキ
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第二章
「それでね」
「豆乳使ったみたの」
「そうなのよ、美味しいわね」
「ええ、美味しいわ」
通子は食べつつ答えた。
「かなりね」
「成功したわね、しかもね」
「しかも?」
「豆乳だからね」
それでというのだ。
「身体にもいいわよ」
「そうね、大豆だからね」
「凄くいいのよ」
「じゃあ食べてもいいのね」
「そうよ、美味しくて身体にもいい」
「そんなケーキね」
「ただお砂糖は使ってるから」
だからだというのだ。
「糖分は多いけれどね」
「そこは仕方ないわね」
「スイーツ、ケーキだからね」
そうであるからだというのだ。
「そこは仕方ないわ」
「そうよね」
「ただ豆乳を使ってる分身体にいいし」
このことをあらためて話した。
「美味しいし」
「いいわね」
「お豆腐はスイーツにもなるのね」
「それ言ったらあれじゃない」
妹は豆腐はそちらにもなると言ったところで言った。
「きな粉って大豆でしょ」
「ええ、そうよ」
姉もその通りだと答えた。
「大豆から作るわ」
「それでずんだもちは枝豆だけれど」
「枝豆も大豆よ」
「だからね」
それでというのだ。
「お豆腐もなるのね」
「そうよね、だからこうしてね」
「ケーキに使ってもね」
「豆乳をね、それもまたよしね」
「そういうことね、じゃあ私も」
笑顔でだ、通子は文音にこうも言った。
「是非ね」
「豆乳のケーキ作るの」
「ケーキ自体作ったことないけれど」
それでもというのだ。
「今度ね」
「じゃあ今度一緒に作る?」
「そうしていい?」
「最初からいきなりは無理でしょ」
妹に微笑んで話した。
「だからね」
「それでなのね」
「今度ね」
是非にというのだった。
「二人でケーキ作りましょう」
「教えてくれるのね」
「ええ、それで二人で作りましょう」
笑顔で話してだった。
姉妹はこの時は二人で豆乳のケーキを作った、そして次は二人で姉が妹に教えつつ作った。その豆乳のケーキも美味しかった。
豆乳のケーキ 完
2025・5・18
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