夢幻水滸伝
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第三百九十一話 カリブ海統一その十
「降ったモンスター達はな」
「軍に迎え入れますね」
「そうする、そしてや」
そのうえでというのだ。
「戦力にするで」
「わかりました」
「そしてな」
さらに話した。
「訓練もさせて武装も整えてな」
「より強くしていきますね」
「ああ、幸い事態はすぐに収まったし」
モンスター達を倒し終えたというのだ。
「損害も殆どなかったし」
「よかったですね」
「ああ、ほなな」
それではというのだった。
「これでや」
「帰ってそして」
「また政や」
「それにあたりますね」
「そうするで」
こう話してハバナに戻った、だが。
この件は二人の名声を高めた、カリブ海の民達の為に迅速かつ果敢に戦い事態を収めたとしてだ。それでだった。
その評価がハイチ島にも広まってだった。
「雪崩を打ってな」
「ハイチ島の街や村が私達の勢力に入ってきています」
「自分達からな」
「そうなっています」
「モンスターを倒してな」
そうしてというのだ。
「それが勇敢でしかもな」
「海を行き来する人達の為に戦ったので」
「それが評価されてな」
「無私の勇気ですね」
「そう認識されてや」
「評価されましたね」
「そやからな、突然のことでな」
インファンテは考える顔になって話した。
「自分等もすぐに動いた」
「その時評価が上がると打算はありましたね」
「あったな」
インファンテは否定しなかった。
「多少でもあったことは事実や」
「これで評価が上がると」
「動いたらな、しかしな」
それがというのだ。
「それ以上に自然と動いたな」
「私達は」
「モンスター達を倒さへんとな」
キューバ島とハイチ島の間の海域に多く発生した彼等のというのだ、インファンテは真面目な顔になって話した。
「多くの人が困ってた」
「あの海域を行き来する」
「そうやったからな」
だからだというのだ。
「動いたわ」
「そうでしたね」
「打算もあったが」
「それ以上にですね」
「何とかしようってな」
「動きましたね」
「それがよかったな、これが打算だけやとな」
「あきませんね」
「変な計算入れるとな」
そうすると、というのだ。
「ボロが出るわ」
「世の中は」
「そうなるわ、そやけどな」
「そういうの抜きで人の為に動いたら」
「そっちの方が大きいとな」
打算はあれど、というのだ。
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