八条学園騒動記
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第七百九十九話 藤を見てその六
「大事よ」
「そうすることね」
「私だってね」
七美自身もというのだ。
「そんな先生が顧問だと」
「入らないわね」
「この学校水泳部他にもあるしね」
「大きな学校だから」
所謂マンモス校である、だから生徒数も多いのだ。
「そうよね」
「野球部と科サッカー部なんて」
「リーグやってる位だし」
「学校の中でね」
「それで水泳部もよね」
「幾つかあるから」
だからだというのだ。
「そんな奴が顧問だとね」
「他の水泳部に行くのね」
「そうするわ」
こう彰子に話した。
「すぐにね」
「そうするのね」
「生徒は人よ」
七美は言い切った。
「生きていて心もある」
「その通りね」
「それで駒扱いなんてね」
「しかも教育者がね」
「論外でしょ」
「本当にそうよね」
「それで生徒に暴力まで振るってそれがね」
そうした教師がというのだ。
「熱血教師になるとか」
「有り得ないわね」
「馬鹿はそう言うけれど」
「連合ではそうは思われないわね」
「連合の中の普通の人の間ではね」
「暴力教師でしかないわね」
「熱血どころか冷酷な」
そう言っていいというのだ。
「それで残虐な」
「本当にヤクザ屋さんみたいね」
「しかも努力もしないから」
だからだというのだ。
「教えるのも下手よ」
「そんな先生も多いのよね」
「授業になってない」
教師の本分のそちらもというのだ。
「完全な無能がね」
「普通にいるのよね」
「それでそんな先生が顧問だと」
「大変だから」
「もうね」
絶対にというのだ。
「そんな先生がいる部活には入らない」
「後悔するわね」
「文科系にもそんな先生いる筈だけれど」
「先生の質が悪いのは全体のことだし」
「連合のね」
だから社会問題であり続けているのだ、長い間連合は中央政府も各国政府も何とかしようとしても中々改善されていないのだ。
「それでよ」
「文科系でもね」
「そんな先生いる筈だけれど」
「目立たないのね」
「スポーツやってると」
それならというのだ。
「身体動かしてね」
「そこで手も出やすくなるのね」
「球技だとボール使うわね」
「そのボール投げるわね」
「暴力でね」
「そうするわね」
「それで格闘技だと」
こちらならとだ、七美は嫌そうに話した。
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