夢幻水滸伝

「そうしたお店もや」
「存在しますね」
「大事なんは人買いは禁じてな」
　そうしてというのだ。
「闇の社会の利益にさせん」
「そうすることが大事ですね」
「海賊は山賊と同じでちょっとしたことでな」
「闇稼業に入りますね」
「マフィアになるわ」
「元々ヤクザな世界ですから」
「そうなるさかいな」
　カリブ海に海賊が多いことからも話した。
「それでや」
「その為にですね」
「すぐにマフィア化して」
　海賊達がというのだ。
「風俗もやるさかいな」
「そうさせない様にしますね」
「裏稼業は出来るだけ弱い方がええ」
「完全になくならずとも」
「表があれば裏もあるからな」
「裏稼業もなくならへんですね」
「そやけどな」
　それでもというのだ。
「出来るだけな」
「弱くすることですね」
「裏稼業は表から見れば犯罪の世界やからな」
　そうなるからだというのだ。
「法で以てな」
「取り締まる」
「そうする、けどな」
「完全にはなくならへんですね」
「むしろ平和やとな」
　その状況ならというのだ。
「裏の世界が強うなるわ」
「色々な産業が栄えて」
「それぞれの産業の裏でな」　
　そちらでというのだ。
「栄えるわ」
「そうなりますね」
「物騒やと産業も色々制約が出来て」
　そうなりというのだ。
「それでや」
「余裕がなく」
「それでや」
「裏稼業も栄えへんですね」
「表だけで必死でな」
「弱まりますね」
「戦乱の世では山賊や海賊になるわ」
　裏稼業の者達はというのだ。
「物騒な社会でもな」
「そうして生きますね」
「こっちの世界でもそうやしな」
「思えばカリブ海も同じですね」
「海賊多かったな」
「治安が悪くモンスターも多かったので」
「そうなってたわ、賊がええか裏稼業がええかはわからんが」
　それでもというのだ。
「平和やと裏稼業もや」
「栄えますね」
「表の産業が栄えてな」
　それと共にというのだ。
「そうなるわ」
「左様ですね」
「そやからな」
　インファンテはさらに話した。
「連中を取り締まってな」
「減らせてもですね」
「根絶は無理や」
　それはというのだ。