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世界の礎

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第十六話 地下世界へその八

「教師というものはです」
「碌でもない輩が多いな」
「犯罪者になるか」
 若しくはというのだ。
「教師になるか」
「どちらかだな」
「どうしてもです」
「教師はな」
「いい人材が集まりません」
「小学校から大学までな」
「思想が極端に偏っているか」
 若しくはというのだ。
「人格が極めて卑しい」
「そうだな」
「そしてどちらにしてもです」
 思想に問題があろうとも人格がそうであろうともというのだ、双方に問題がある場合が非常に多いことも言うまでもない。
「仕事はです」
「まともに出来ないな」
「生徒に教えることもです」
 教師の本分もというのだ。
「まともに出来ないです」
「そうした無能が多いな」
「雑用が出来ないとです」 
 そうであるならというのだ。
「仕事が出来ないといいますが」
「その通りだな」
「その雑用を馬鹿にして」
 そもそもというのだ。
「そしてその雑用がです」
「全く出来ないな」
「そうした無能ばかりです」
「改善が必要だ」
 義青は即座に決断を下した。
「だから教師を専門的に育成するだ」
「学校を設けますか」
「士官学校の様にだ」
「教師を育成する」
「そうした学校、教育大学を設け」
 そうしてというのだ。
「そこに確かな人材を入れてだ」
「教師になる者を育てますね」
「普通の大学でもな」 
 そちらでもというのだ。
「その様な課程を設けてな」
「まともな教師を育てますか」
「そうする、そして無能な教師はな」
「どうしますか」
「容赦するな」 
 その処罰を一言で決めた。
「片っ端から懲戒免職にしてだ」
「学校から追い出す」
「迷惑するのは若者と子供だ」 
 教育を受けるというのだ。
「将来を背負う人材を傷付けることは許されない」
「だからですね」
「容赦なく懲戒免職にしてだ」 
 そうしてというのだ。
「過酷な鉱山や開拓地に送り」
「働かせますね」
「死ぬまでな、言ったな」
 義青はこうも言った。
「無能な働き者は向いている仕事なら有能な働き者となる」
「一変して」
「そうなる、しかしな」 
 それでもというのだ。
「屑は屑だ」
「変わらないですね」
「だからな」
 そうであるからだというのだ。 
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