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新オズのブリキの樵

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第八幕その二

「ツアーの期間はどれだけなの?」
「そのことだね」
「ええ、それも問題よね」
「そうだよ」
 樵はその通りだと答えました。
「まさにね」
「それで期間は決まっているの」
「三ヶ月だよ」
「あら、長いわね」
 つぎはぎ娘はその期間を聞いて言いました。
「それはまた」
「そうだね」
「それだとね」
 つぎはぎ娘は言いました。
「もう全部ね」
「これまで巡った候補地をだね」
「全部行けるでしょ」
「そうだね」
 樵も否定しませんでした。
「これだけあれば」
「どれもいい場所だったしね」 
 モジャボロはこれまで巡った候補地達を思い出して言いました。
「だったらね」
「全部で開催したいね」
「そう思ったけれど」
「じゃあ機関も長いし」
「充分全部巡れるね」
「余裕があるね」
「だからね」 
 それでというのです。
「そうしようか」
「候補地全部巡る」
「そうしよう」
「それじゃあね」
「どれも捨て難くて捨てなくて済むなら」
 教授は笑って言いました。
「全部持てばいいんだよ」
「そうだね」
「開催地もだよ」
 教授は樵にお話しました。
「同じだよ」
「そうだね」
「そう、ではね」
「全部で開催しよう」
「ステージも用意して」
「そうしようね」
「中には凄く広い場所があるわね」
 エリカも樵に言います。
「お客さんが何万も入る」
「そうした場所ばかりと言ってもいいね」
「球場とかグラウンドとか」
「凄い場所ばかりだね」
「そうよね」
「そうした場所で開催していくんだ」
「あと入る人が少なめでも」
「いいホールばかりだね」
「ええ」
 エリカはその通りだと答えました。
「私達が観て回った場所はね」
「そうし場所を全てだよ」
「使って」
「開催しようね」
「思った以上に凄いものになったわね」
 エリカは思わず唸りました。
「一つの場所と思っていたら」
「ツアーになってね」
「全部なんてね」
「凄いね」
「全く以てね」
 それこそというのです。
「本当に」
「しかし全部巡るなら」
 熊の王様が言ってきました。 
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