だからってなんだよー 私は負けない
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私 耀のお嫁さんになりました
10月になって、ひかるちゃんが
「なぁ すぐり 大学 一緒のとこ行こぉーなー 滋賀大」
「えっ あー 私 進学はせーへんつもりなんやー ごめん ひかると一緒のとこ行きたいねんけどなー ごめんなー あんなー 仕事のこともあるねんけど・・・
私 卒業したら・・・なっ お嫁さんになるねん」
「えっ 結婚するのぉー ? ? ? もう? 誰とぉー? まさか 貫次かぁ?」
「うぅん・・・ 耀先生と・・・」
「へぇー へぇー いつの間に・・・ それぁー すぐりが好きなん知っとったでー それでも なぁー そんなんになっとったん?」
「うん そんなんやねー でも ひかるだけやでー 話たん」
「そーなん でも、先生も期待してるでー ふたりとも国立行くんやってー 知らんねんやろー?」
「うん 進学相談の時は 誤魔化してた」
「ふ~ん まぁ こういう時って おめでとうって言って良いのか―な なぁ もう 赤ちゃんが居るとか?」
「そんなことはないよーぉ まだ そんなん してへんもん」
「はっ はぁー さすが耀先生やなー 真面目やねー でも それなりに手出してたんやー」
「そんな 言い方やめてぇなー 真面目なお付き合いなんやでー ずっと側に居て欲しいって言われたの 私も ずぅっと好きだったしー 幸せ感じるの」
「ああー そーですか! お幸せに!」
貫次にも話した時は、そんな調子だった。ショックだけど、仕方ないお祝いするよって言ってくれていた。と言うのも、篠田食品に勤めている女の子と付き合い出したみたいなのだ。そして、貫一兄ちゃんも「まぁ 結婚なんて タイミングがあってな 残念だけど もう一年後だったら 俺が かっさらっていたよ」と、あっさりしたもんだった。
― ― ― * * * ― ― ―
式は耀が選んで、長浜のホテルで行われた。私の方の出席者は10人程度で耀の方は15人程度と割と、こじんまりしとた結婚式だった。私は、白のウェディングドレスだけでいいと言ったのだけど、耀のお母さんがどうしてもお色直しに真紅のドレスも着なさいと言ってくれていたのだ。
式には、バージンロードを篠田の社長さんが一緒に歩いてくれた。自分とこには、男の子ふたりなので、こんな経験は出来ないからって申し出てくれたのだ。
披露宴では、耀の学校の校長先生の祝辞から始まったのだけど、その後は、それぞれの友人の祝辞とかで、私はひかるに頼んでいた。特別に出し物なんかもなく淡々と宴は行われて、私のお色直しの間には、篠田の社長さんが私の小さい頃のやんちゃだった話なんかをしていて、私が髪の毛と首の所にお花の飾り、赤い膝丈のドレスで再入場すると、皆が感嘆の声をあげていて、ひかるなんかから「なんやのー アイドルやんかー 可愛いよ!」と、冷やかしの言葉を貰っていた。
そして、披露宴を終えた後、近くのレストランで友人達だけでの二次会が催され、そこでも、私 パステルグリーンでノースリーブのフレァーなワンピースだったものだから、耀の友人達から「お前 こんな若い子を嫁さんなんて 犯罪だぞー」と、責められていたのだ。
そして、終わった後、私達はそのまま新婚旅行のつもりで須磨のホテルに向かった。そこで2泊するつもりなのだ。夜も遅いめにチェックインをして、耀は部屋のお風呂に先に入って、私はその後にひとりで入って、ピンクとブルーのお花飾りのナイトスリップに白くてレースで飾られたショーツ。ブラは着けないで、耀のベットに潜り込んだのだけど、耀は「かわいいよ すぐり」と、言って、私を抱き締めたまま寝てしまったのだ。これが、私の結婚して初めての夜だったのだけど・・・
朝、私が先に眼を覚まして、耀の顔を覗き込んでいると、耀がいきなり私を抱え込んで、唇を奪ったかと思うと、時間をかけて身体中を愛撫してくれて、ショーツを脱がしてきて、その後・・・私の中に・・・初めてのことと言うよりも、私は 幸せを感じて夢中で彼にしがみついてた。
朝ご飯を済ませた後、近くの水族館を観に行って、早い目にホテルに帰って、その後も、私を愛してくれていた。私は、お母さんと庄じぃがしていたことを、おぼろげにわかっていたから
「耀 私を愛してくれるんだったら どんなことでも応えるわ 私をめちやくちゃに愛してぇー」
「すぐり ずぅっと こらえていたんだよ すぐりとひとつになるのを」
「私だって ずぅっと ずぅっとだよ 耀のものになるのを・・・やっと だよーぉー」 嬉しくて、涙が出て来ていた。
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