ハッピークローバー
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第百六十八話 最後日の開始その七
「よくも悪くもなって」
「そんな馬鹿な人がいい選択するか」
「思えないよね」
「馬鹿過ぎるし何もわかってないわね」
「それでいい選択する筈ないから」
だからだというのだ。
「その果てはね」
「いいものじゃなくて」
「そしてね」
それでというのだ。
「そうした人を助けようなんてね」
「性格も悪いから」
「誰も思わないよ」
「勝手に破滅してろってことね」
「イワンの馬鹿ってあるけれど」
トルストイが書いた作品である、ロシア文学を代表する作品の一策として広く世界に知られている。
「真面目に働くならね」
「いいわよね」
「愚直って言うけれど」
この言葉があるがというのだ。
「これってね」
「いいことよね」
「悪く言うと馬鹿でもね」
「イワンの馬鹿だし」
「それでも真面目に働いたら」
「それだけで違うわね」
「この作品って悪魔は頭がよくても」
それでもというのだ。
「何にもなっていないし」
「かえって叩きのめされる感じでね」
「悪魔が一番馬鹿だってね」
その様にというのだ。
「言えるしね」
「その実は」
「それにあの作品の主人公達ってそんなに頭悪いか」
「それ程じゃないわね」
「極端に頭が悪いと」
そうであるならというのだ。
「人の話聞かないし以上に攻撃的で」
「自分の意見以外認めなくて」
「すぐに馬鹿にしてくるよ」
「そうよね」
「そんなので性格もね」
「すぐに馬鹿にしてくる人が性格いいか」
「物凄く悪いよ」
そうだというのだ。
「はっきり言って」
「そうよね」
「そうであってね」
それでというのだ。
「どうしようもないから」
「誰も救えないわね」
「頭がよくて性格が悪い人もいるけれど」
それでもというのだ。
「頭が悪くて性格も悪い」
「そんな人もいるわね」
「それで両方悪いと」
「どうにもならなくて」
「誰がどう見てもね」
運命が変えられるものであり先は人ではわからないがというのだ。
「いい運命にはならない」
「そんな人もいるわね」
「けれど大抵の人は」
どうかというと。
「運命は変えられてどうなるか」
「わからないわね」
「そうだよ、人生なんてね」
即ち運命はというのだ。
「こんなわからないものはないよ」
「人にはわからない」
「そうだよ」
まさにというのだ。
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