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八条学園騒動記

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第七百九十七話 和歌を詠うその八

「よしっていうね」
「スタイルなのね」
「間違っても先生の機嫌次第でよし悪しが決まる様な」
「とんでもない状況じゃないのね」
「そういう部活もあるけれどね」
「うちの学園はそうした部活ないけれど」
 七美はそれでもと話した。
「あるのよね」
「連合は酷い先生多いから」
「もう機嫌次第でね」
 それが基準でというのだ、まさに独裁者の気分次第で刑罰が確定する独裁国家の様な状況であるのだ。
「その時の行動がよかったり悪かったり」
「機嫌がいい時は何も言わない動きがね」
 七美は話を続けた。
「機嫌が悪いとね」
「怒られたりするわね」
「それも暴力振るわれるのよ」
「学校の先生っていったら」
 彰子も言った。
「ヤクザ屋さんと同じだから」
「もう悪いことするって言ったらよね」
「ヤクザ屋さんが学校の先生なのよね」
「連合だとね」
 そこに日本も含まれることは言うまでもない。
「どうしようもない人達がなるから」
「他にヤクザ屋さんになるしかない様な」
「そうした人がね」
 まさにというのだ。
「学校の先生になるのよ」
「連合だとね」
「だから機嫌次第でよ」
「暴力も振るうわね」
「ええ、けれどうちの学校はね」
「採用の時その人見るし」
 教師の採用時にだ。
「面接もちゃんとして」
「まともな人選んでるからね」
「もう他に行くところなくて」
「能なしで性格もどうしようもない屑で」
「実際にヤクザ屋さんになるか」
 七美は話した。
「学校の先生になるか」
「そうした人達よね」
「昔兵隊さんっていったら」 
 この仕事の人達はというと。
「傭兵でも徴兵でもね」
「まともな人ならなかったのよね」
「今はマニアの人が入るけれど」
 連合ではそうなっている、連合では中央政府軍も各国政府軍も志願制でそうした者が応募してくるのだ。
「昔はね」
「他に行き場所の人達が入ったのよね」
「中国なんかでもね」
 この国は伝統的に徴兵制であった。
「ちょっとした人は徴兵スルーして」
「入るっていうとだったのよね」
「本当にヤクザ屋さんか」 
 無法者のことである。
「浮浪者か」
「冗談抜きに他に行くところのない人達ね」
「そうした人達を入れてね」
「質はよくなかったわね」
「それでね」
 さらに話した。
「傭兵でもね」
「一緒だったわね」
「食べる為にね」
「入っていたわね」
「もうとんでもなく柄が悪くて」
 七美はランツクネヒトのことを依然聞いていて彼等の名前は忘れながらもそのファッションや素行のことを話した。 
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