新オズのブリキの樵
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第七幕その七
「移動しますので」
「そちらの手配はなんだ」
「ご心配なく。お気遣いを受け取らせて頂きます」
「それではね」
「あれっ、飛行機は空港ないと離着陸出来ないんじゃ」
ジョージは飛行機と聞いてこのことを思い出しました。
「確か」
「そうだよ、空港から飛び立ってね」
神宝も言います。
「空港に降り立つんだよ」
「飛ぶにも着陸にもまずは空港を走るんだよね」
カルロスも言いました。
「飛行機は」
「だから空港は絶対に必要よ」
ナターシャも考えるお顔で言います。
「飛行機にはね」
「そうなのに」
恵梨香は首を傾げさせて言いました。
「大丈夫かしら」
「オズの国にも空港は沢山あって」
「このウィンキーの国もだけれど」
「どうなのかな」
「あちこちの会場の傍にいつもあればいいけれど」
「大丈夫よ」
サキが心配になった五人に笑顔で言いました。
「私達の飛行機は空港いらないの」
「垂直離着陸出来るから」
ユウも言います。
「その心配はいらないの」
「何処でも離着陸出来るの」
ヒミカもお話します。
「そんな便利な飛行機なのよ」
「ヘリコプターと同じよ」
ミユはこうお話しました。
「要するにね」
「だから心配しないで」
そこははっきり言うトモキでした。
「このことはね」
「どの会場にすぐに行けて空港もいらない」
アズキも言いました。
「そんな飛行機なのよ」
「外の世界にもあるね」
教授も五人に言いました。
「そうした飛行機は」
「はい、あります」
「軍隊でも使っています」
「何処でも離着陸出来ますね」
「その前に走る必要なくて」
「空港もいらないですね」
「やっぱり整備等は必要だけれど」
それでもと言う教授でした。
「滑走することはないんだ」
「そうした飛行機もあるんだよね」
モジャボロも言います。
「文明の利器だね」
「こうした飛行機もね」
「全くだね」
「若しも」
「昔の飛行機は絶対に走らないといけなかったわね」
つぎはぎ娘はこのことを指摘しました。
「飛ぶ時も戻る時も」
「そうそう、そこは鳥と違うのよ」
ビリーナが応えました。
「飛行機はね」
「同じ飛ぶものでもね」
「また違うのよ」
「本当にヘリコプターと同じね」
エリカはそうした飛行機について述べました。
「そうした飛行機は」
「けれどそうした飛行機で移動するなら」
臆病ライオンは思いました。
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