世界の礎
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第十五話 大金をかけその三
「やはりだ」
「消耗しないで済む」
「そうだ、ではいいな」
「それでは」
「資源も調達する」
「オリハルコンを多く使っていますが」
ヤキはその話もした。
「稀少ですが」
「その稀少hな金属をだ」
「あえて多く用いるのですね」
「そうする、今回ばかりはな」
試作型の建造にあたってはというのだ。
「その為にも予算を用意したしな」
「今の帝国の数年分の」
「そうだ、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「建造する」
「多くのオリハルコンまで用いて」
「そしてその試作型はな」
義青は話を続けた。
「帝国最強の兵器ともなる」
「最強ですか」
「ドラゴンがどれだけ出て来ても勝てる様なな」
そこまでのというのだ。
「極めて強力なだ」
「兵器になりますか」
「そうもなる」
「ドラゴンですらどれだけいようが倒せる」
「そこまでのものでな」
それでというのだ。
「いざという時にもだ」
「頼れますね」
「そうしたものになる、ではいいな」
「空船の建造をですね」
「本格的にはじめる」
すぐに専用のドッグまで用意されてだった。
帝国は空船の建造に入った、帝国の総力を結集させた建造にはかなりの人手も必要だった、だがそれでもだった。
二次大戦中の戦艦、五連装の巨大な砲塔を前方に四つ後方に三つ持ち無数の対空機銃座や高角砲を持つ艦体が三つ連なりそれぞれの艦艇部分にも情報と同じだけの砲塔と機銃座を持つ党の様な艦橋をそれぞれの艦体に持つ空を飛ぶ戦艦を見てだった、コシュは思わず言った。
「これが空船ですか」
「試作型のな、水上でも使用出来る」
義青はその戦艦を見つつ答えた。
「この艦はな」
「そうなのですね」
「だからだ」
それでというのだ。
「この艦は強い」
「空でも海でも戦えるので」
「それもだ」
義青はさらに話した。
「燃料は新たな技術を用いた」
「原子力ですね」
キトが言ってきた。
「義青様が新たに出された」
「それも科学だけでなくな」
それに留まらずというのだ。
「他の技術も用いてだ」
「安全を重視されたと言われましたが」
「そうだ」
まさにというのだ。
「大きな力はだ」
「誤るとですね」
「大きな災厄となるからな」
「原子力も然りですね」
「そうだ、だからな」
「安全性を考慮され」
「また出されるエネルギーもだ」
その大きさもというのだ。
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