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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十二話 ワームと運動会と体操服その十

 ワームが二人来た。そしてその二人が。
「変わった!」
「脱皮しました!」
 雄二と瑞希が言う。その脱皮を見て。そしてワームは黒いだ。竜と人と合わせた姿になった。秀吉がその黒いワームを見て言うのだった。
「そうか。ブラックドラゴンじゃな」
「ギル・・・・・・」
 ムッツリーニはぽつりと呟いた。
「レッドの次はギル」
「ううむ、青か銀かと思ったのじゃが」
「いきなり凄いのが出て来た」
「その学力はどうなっておる」
 秀吉はムッツリーニにそのドラゴンワームのだ。肝心の学力について問うた。
「一体どれ位じゃ」
「凄い・・・・・・」
 見て出たその数字をだ。この言葉と共に秀吉に見せる。すると秀吉もだ。
 難しい顔になりだ。こう言うのだった。
「鉄人でも危ういぞ、これは」
「そう。やっぱりどの教科でもいける」
「矢車さんと影山さんも強いが」
 見ればだ。学力では互角だった。二人とワームは。
「しかも二人で一人ではなく一対一、いや二対二か」
「どちらが勝つかわからない」
「矢車さん、影山さん、加勢します!」
「俺達もいきます!」
 Eクラスの面々、戦いを生き残り補習になっていない彼等が二人のところに来た。
「流石にそれだけの相手ですと」
「僕達も」
「いや、いい」
 しかしだ。キックホッパーは落ち着いた口調で彼等にこう返した。
「ここは俺達に任せてくれ」
「君達もぼろぼろじゃないか。ならここは俺達に任せてくれるか?」
 パンチホッパーもだ。クラスメイト達に優しい声で告げる。
「勿論ハンマーのお嬢ちゃんもな」
「わたくしもですの?」
 兼続も応える。彼女も生き残っていた。
「ですがわたくしが加勢すれば鬼に金棒でしてよ」
「いや、君もかなり傷ついている」
「だから今は休んでいてくれ」
 こうだ。二人は兼続にも助太刀無用と告げた。
「何度も言うが俺達に任せてくれ」
「この連中はな」
「うう、そこまで言われるのなら」
 さしもの兼続もだ。二人の言葉にそう告げられてだ。
 少し憮然としながらもそれでもだ。納得した顔で頷いて言うのだった。
「矢車さんと影山さんにお任せしますわ」
「そうしてくれ。白夜の光をな」
「ここで見せてやるからな」
 こう話してだった。そのうえでだ。
 二人はだ。それぞれのワーム達と戦いに入る。互いに激しい攻防を繰り広げる。
 その中でだ。キックホッパーと戦っているワームは物理で彼に挑戦してきた。しかしだ。
 それを見てだ。キックホッパーはここぞとばかりにだ。物理の問題を猛烈な勢いで解きはじめたのだった。
「えっ、物理が!?」
「矢車さんの得意科目」
「そうだったの」
「伊達にゼクトでザビーだった訳じゃない」
 キックホッパーは物理の問題を解いていきだ。ワームを追い詰めながら話す。攻撃は蹴りになっている。
「物理もできる」
「そうだったんですか」
「あの難しい物理も得意だなんて」
「やっぱり矢車さんってできる人なんだ」
「地獄兄弟って言われていても」
「そういえば金色の人でもあったっけ」
 キックホッパーへの評価はこうしたものだった。そしてだ。
 パンチホッパーもだ漢文においてだ。
 ドラゴンワームを何なく攻め続けている。彼の得意科目はそれだった。彼についてもだ。クラスメイト達は驚きを隠せずに言うのだった。
「えっ、凄っ」
「史記全文クリアー!?」
「本場の中国人みたい」
「ああ、この時代の漢王朝と今の中国じゃかなり違うからな」
 パンチホッパーからこう彼等に話す。
 
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