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加工は自由でも

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第二章

 AIで自分が思う様に修正してみた、すると。
「この通りね」
「エルフになったな」
「黒髪がブロンドになってね」
「耳の形が変わってな」
「目も黒から緑になったよ」
「凄い変わり方だな、加工もな」
 中本はその元アイドルだったエルフを見つつ話した。二人でサークルのテーブルを囲んで向かい合って座って話をしている。
「そこまでいくとな」
「凄いね」
「ああ、しかしな」
 中本はこうも言った。
「加工も過ぎるとな」
「こうして種族も変えられるから」
「だからな」 
 それでというのだ。
「過ぎるとな」
「問題だね」
「そうだよな」
「僕もそう思うよ」
 高木もこう返した。
「こうして簡単に出来るから」
「多少の加工はよくてもな」
「それが過ぎるとね」
「一線を越えることもあるな」
「これね、暴動とかの画像を作って」
 そうしてというのだ。
「デマの拡散にでも使うと」
「凄い効果があるな」
「信じる人が多いと」
「そう思うと危ないな」
「AIは確かに便利で凄いよ」
「フォトを作る技術もな」
「そう、けれどね」
 それでもというのだ。
「それだけに気を付ける」
「悪用にはな」
「そうしないとね」
「法律とかで決めた方がいいね」
「悪質なデマの拡散を防ぐ為にね」
 こう二人で話した、そして中本もそうしたフォトを作る様になったが二人共捏造は行わなかった。自分達で作ったり習性と言っていい位の加工を加えたものを投稿サイトに発表する位で楽しんだのだった。


加工は自由でも   完


                 2025・4・24 
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