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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第十一話 甲子園球場の特徴その十五

「俺もな」
「格闘なら負ける訳にはいかなかったか」
「そうなんだよ」 
 こう話した。
「何があってもな」
「そういうことだな」
「そうだよ、けれど格闘じゃないならな」
 それならというのだ。
「負けてもいいな」
「そういうことだな」
「ああ、全力でやって負けるさ」
 大谷翔平、彼にというのだ。
「そうするな」
「俺達もな」
「まあどう考えても勝てぬ」
 コロンはいつもの表情で言い切った。
「しかし試合をする価値はかなりある」
「私が申し上げた通りですね」
「うむ」 
 校長の言葉に頷いた。
「その通りじゃ」
「敗北もまたよしです」
「貴重な経験となる、女傑族では敗北は掟で禁じられておるが」
「格闘でのことですね」
「スポーツでは違う」
 こちらではというのだ。
「手段を選ばず勝ってよいがな」
「何でか私達ってそうよね」
 蓮華は女傑族のスポーツの話を聞いて述べた。
「勝てばいいよね」
「そうですね」
 タマは蓮華のその言葉に頷いた。
「私達って」
「そうよね」
「けれど今回はね」
「正々堂々と試合するわね」
「卑怯なことしても勝てる人じゃないですし」
「そのこともあって」
「流石に相手が相手じゃ」
 コロンも頷いて認めて話した。
「だからじゃ」
「正々堂々と戦って」
「試合をしてな」
 そうしてというのだ。
「正々堂々と負ける」
「そうしますね」
「それでよい」
 ここでも言い切った。
「この度はな」
「卑怯なことをする前提なのが」
 今はしないというその言葉にだ、蓮華は思った。
「私達らしいというか」
「女傑族もそうでな」
「スポーツマンシップには反しますね」
「だから勝てばよいのじゃ」
 コロンは自分達の考えを述べた。
「あくまでな」
「そういうことですね」
「ただ今回ばかりはな」
「堂々と戦って」
「負けてもよしじゃ、大体じゃ」
 コロンはこうも言った。
「大谷選手にはファンも多い」
「物凄い人気ですね」
 あかりが応えた。
「野球の世界全体で」
「それだけの人気がある人に何かするとな」
「何を言われるかわかりませんね」
「そうなることは流石にな」
 それこそというのだ。
「避けねばな」
「そうですよね」
「百パーセントバッシングの嵐だな」 
 石田もそうなることを察した。
「地獄の様な」
「絶対に嫌ですよね」 
 あかりは石田にも応えた。 
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