高価なフィギュア
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第一章
高価なフィギュア
アニメ好きの妹からその話を聞いてだ、OLの南川知代は顎が外れんばかりに驚いてこう言った。癖のある赤がかった短い髪の毛で卵型の顔のはっきりとした太い眉が目立つ顔立ちで胸が大きい。背は一六〇程でスラックスがよく似合っている。
「フィギュア十体で十万なの」
「そうなの」
妹の佐藤蓉子はこう答えた、大人しそうな顔立ちで顔の形と髪の毛の色は姉に似ている。その髪の毛をボブにしていて胸とスタイルも姉に似ている。職業は姉とは違う会社であるがOLである。尚二人共結婚している。二人共それぞれの家庭で暮らしているが今は実家に用事があって姉妹そこにいて用事の合間に話をしているのだ。
「人気のあるキャラでね」
「人気がある職人さんが作ったから」
「そうなの」
「信じられないわね」
同居している自宅の中で言った。
「これは」
「けれど実際にね」
「十万するの」
「そうなの。それでうちの人鉄道模型趣味だけれど」
「ああ、そっちは聞いてるわ」
姉は妹に確かな顔になって答えた。
「高いのよね」
「何かとね」
「そうした趣味よね」
「だから私達気を付けてね」
お金にはというのだ。
「趣味を楽しんでるの」
「それがいいわ、こんなのどんどん衝動買いしたらね」
妹が見せているスマートフォンに出ているネットの画像を観つつ話した。
「どうにもならないわ」
「そうよね」
「いや、こんな高いのは」
知代は蓉子に言った。
「初版本か昔の全集ね」
「お姉ちゃん純文学好きよね」
「高校からね、こっちもね」
妹に自分ノスマートフォンの画像を見せて話した。
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