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第百六十五話 二日目の夜その一
第百六十五話 二日目の夜
かな恵美達は午後も自分達のクラスの催しであるお化け屋敷での仕事と休憩時間での文化祭巡りも満喫した。
そして夕方になり夕食を食べるが。
かな恵は自分が中心となって作った焼きそばを前にしてだ、こんなことを言った。
「おソースで味付けしたけれど」
「かなりかけたわね」
「それで塩胡椒もね」
一華に話した。
「かなりかけたわ」
「味濃いのね」
「皆飲むでしょ」
一華にこうも言った。
「そのことを頭に入れてね」
「濃い味にしたのね」
「そう、あと具はね」
「色々入ってるわね」
「もう色々なクラスから出たお野菜の残りをね」
「入れたのね」
「お肉もね」
こちらもというのだ。
「豚肉にハムにベーコンに」
「ソーセージもあるわね」
「入れられるものはね」
焼きそばの具になるものはというのだ。
「お野菜もお肉もね」
「何でも入れたのね」
「人参も玉葱ももやしもピーマンもね」
そうしたものもあった。
「葱も韮もね」
「本当に何でも入れたわね」
「そうしたのよ」
「寄せ鍋みたいね」
「そう、そんな感じでね」
一華にまさにと答えた。
「作ったのよ」
「そうなのね」
「それで結構どろりとなってるけれど」
見ればそうした焼きそばになっている。
「味見したらよかったし」
「美味しいのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「食べてね」
「それじゃあね」
「お酒もあるし。今日はね」
かな恵はビールの缶を出して言った。
「まずはね」
「ビールね」
「最初はこれ飲んで」
ビール缶を楽しそうに開けての言葉だ。
「それからね」
「他のお酒飲むのね」
「ストロングとかね」
「あんた本当にストロング好きよね」
「飲みやすいし」
それにというのだ。
「結構強いからすぐ酔えるし」
「好きなのね」
「むしろビールよりもね」
「焼きそばっていうとビールでしょ」
留奈は笑って言った。
「もうね」
「だから私も今日は最初はね」
「ビールにするのね」
「そうなの。一缶空けて」
そうしてというのだ。
「それからね」
「ストロング系にするのね」
「そうするわ」
「そういうことね」
「ええ、じゃあ今からね」
「皆でね」
見ればクラスメイト全員が場にいた、そうしてそれぞれ皿と箸そして酒を手にしてスタンバイしている。
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