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世界の礎

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第十一話 義務教育その七

「大陸もあるが」
「あの巨大な」
「あの大陸、オーストラリアもだ」
「進出し掌握しますか」
「そうする、オーストラリアは治めるとな」
「豊かになりますか」
「資源も豊富でだ」
「中央部に大河があるとか」
「起きた世界のオーストラリアにはないがな」 
 義青はこのことも話した。
「しかしこの世界ではある」
「その大河を用いて」
「大々的にだ」
「農業も行いますか」
「そうする、また羊を飼うにも適している地域が多い」 
 オーストラリアはというのだ。
「だからだ」
「牧畜も行うのですね」
「羊のな、当然牛もだ」
 この家畜もというのだ。
「多く飼い羊毛に肉に乳製品に皮もな」
「生み出させるのですね」
「そうしていく」
 オーストラリアではというのだ。
「漁業も行うしな」
「周りが海であるので」
「そうする、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「貿易もだ」
「行いますか」
「オーストラリアからもな」
「そうするのですね」
「これからはな、また通信手段も変えていこう」
「そうするのですか」
「電話だ」
 これだというのだ。
「これを出す」
「電話ですか」
「貝殻を用いる様にだ」 
 この世界の技術からも話した。
「電話をだ」
「用いる様にしますか」
「貝殻は遠い場所にいてもやり取りが出来る」
「会話によって」
「非常に便利なものだが」
 そうであるがというのだ。
「しかし非常に高価だ」
「はい、ですからそうはです」
「民は使えない」
「そうだ、だからな」
 それでというのだ。
「電話を出してな」
「民達が使える様にしますか」
「電気も出す」
 こちらもというのだ。
「直流も交流もな」
「どちらもですか」
「電気を用いれば」
 科学のその技術をというのだ。
「世の中はさらに発展する」
「あの」
 サイクロプスの大男が言ってきた、技術大臣に任じられたアーノルドである。
「産業革命、農業革命で」
「帝国は一変したな」
「まるで違う国家に」
「そうだな、しかしだ」
「それをですか」
「さらにだ」
 まさにというのだ。
「電気によってな」
「さらに変えますか」
「そうする、いいな」
「それでは」
「さらにだ」
 義青はさらに話した。 
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