ハッピークローバー
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第百六十四話 文化祭でもカレーその五
「僕としてもね」
「駄目人間にしか思えないわね」
「こうなってはいけないっていう」
「何か働かなくてスポーツモしてないのに」
理虹はその輩のことを聞いている中で話した。
「人のお家に来て夜は三杯半でおかずまで食べて」
「朝は大きな卵焼き焼かせて二杯半だね」
古田はこう返した。
「大飯喰らいだね」
「私朝は一杯でね」
理虹はそれでと話した。
「おかずもあるし」
「お腹一杯になるよね」
「そうだけれど」
「その人はね」
どうかというと。
「そんなね」
「食べるのよね」
「人のお家に上がり込んで」
「そんなことして恥ずかしくないのかしら」
理虹は心から思った。
「一体」
「恥ずかしくないから他にも色々悪い話があるんじゃない?」
古田は考えながら答えた。
「天理教の人達のお世話になっていて天理教の悪口ばかり言うとか」
「それも教会の仕組みがどうとかよね」
「別れた奥さんにずっと食べさせてもらっていて」
そうした有様でというのだ。
「そのことを感謝しないで」
「やっぱり文句ばかりでね」
「爪切りまで持って行ったって」
「爪切りまでお世話になって」
「感謝しない恩知らずで」
そうであってというのだ。
「それまでお世話になってる甲斐性なし」
「働いていなくて」
「それを言う無神経さにね」
人にというのだ。
「そんなことまで言う器の小ささ」
「物凄いわね」
「体壊した叔父さんにちょっと言われて怒る」
「殴ってやろうかって言ったりね」
「掴みかかって」
「本当にいいところないわね」
「勿論誰かの為に何もしないで」
そうした有様でというのだ、世の中あまりにも自己中心的になると他人に何かしようとも思わなくなるものだ。
「助けたことだってね」
「なくてね」
「そんな風でね」
「いいお話ないわね」
「こんな人がお家に来ても」
「食べさせたくないどころか」
理虹は言った。
「お家に入れたくないわね」
「もうね」
それこそとだ、古田も応えた。
「それ以前だよ」
「まさに穀潰しで」
「生きていてもね」
「仕方ないわね」
「害にしかならない」
そうしたというのだ。
「本当にね」
「酷い人よね」
「そんな人でもないと」
古田はあらためて言った。
「幾ら食べてもね」
「いいわね」
「そう思うよ、食糧危機とか言っても」
この言葉についても話した。
「実際餓えてる国ってね」
「案外少ないのよね」
「今ではアフリカで深刻な旱魃とか内戦の国か」
「北朝鮮位で」
「内戦なんかしたら」
そうすればというのだ。
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