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世界の礎

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第十一話 義務教育その一

                第十一話  義務教育
 義青はササそして彼と共にいる帝国の主な者達に話した。
「学校を子供なら誰でも入り学ぶ様にする」
「子供ならですか」
「そうだ、帝国のな」
 こうササに話した。
「帝国各地に多くの子供達の為の学校をもうけてな」
「そうしてですか」
「そこに教師達を置いてな」
 そうもしてというのだ。
「文字や計算、この世のことを教えるのだ」
「そうしますか」
「特に読み書きをな」 
 これをというのだ。
「身に着けてもらう」
「そうしますか」
「これまでは民の間で塾がありな」
「そこで学んでいましたが」
「帝国としてだ」
「政としてですね」
「そうしていく、塾の教師達をな」
 その彼等をというのだ。
「そのまま学校に入れてな」
「教師にしますか」
「そうもしてな」
「子供達に教育を行いますか」
「民の全てが読み書きが出来れば」
「途方もない力になります」
 ササはまさにと答えた。
「そうなれば」
「そうだな」
「読み書きはです」
 ササはさらに話した。
「様々なことを知ることが出来る」
「大きな力だな」
「左様です」
「そうだ、民に多くのことを知ってもらい」
「優れた人材になってもらいますか」
「職人になるにしてもだ」
「はい、読み書きが出来ますと」
 建設大臣、職人と常に関わる立場であるガムラが答えた。
「実に容易に優れた技術を学べます」
「そうなるな」
「読み書きが出来る出来ないで」
「職人も違うな」
「全く」
「どの仕事でも同じだ」
 このことはというのだ。
「読み書きが出来る出来ないでな」
「全く違ってきますね」
「だからだ」
 そうであるからだというのだ。
「これからはな」
「全ての子供を学校に通わせ」
「教育を施してな」 
 そうしてというのだ。
「それぞれの仕事に憑いてもらう」
「そうしますか」
「そして優秀な者はさらに上の学校に進む様にする」
 そうもするというのだ。
「大学まで設けてな」
「大学ですか」
「優れた人材を育ててな」
「帝国の力にしますか」
「そうだ、そしてだ」
「優れた人材で、ですね」
「帝国をさらに強くする」
 そうするというのだ。
「これからはな」
「そうしますか」
「これよりな、ではいいな」
「北米と東南アジアの掌握を進め」
「学校ももうける、また金のある者が学校を建ててもいい」
 そうすることも許すのだった。 
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