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仮面の顔

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第三章

「お金は素材を工夫してね」
「こんかいそうしましたね」
「節約できたけれど」
「仮面作るにもお金がかかりますね」
「問題はね」
「標準と喜怒哀楽一つずつ作ったので」
「一つの役に五つね」
 それだけというのだ。
「仮面を作ったわね」
「それがですね」
「そう、それがね」
「どうするかですね」
「皆働きながらやってるし」
 劇団をというのだ。
「時間もないし」
「だからですね」
「型を取ったから」
「そうしたんですか」
「だからまた別の舞台をして」
 そうしてというのだ。
「それぞれの役の仮面が必要でも」
「型を使って」
「標準も喜怒哀楽も作るわ」
「もうそれは整えたんですね」
「そうよ」
 実際にというのだ。
「そうしたからね」
「今度は仮面をすぐに作られますね」
「それじゃあ安心ですね」
「舞台はそうしたこともよ」
 綾乃はさらに言った。
「ちゃんとね」
「考えることですね」
「お金と時間、手間のこともね」
「そのうえでやっていく」
「それが大事よ」
 笑ってこうした話もしてだった。
 綾乃はビールを飲んだ、そしてカルビを食べた。前川は彼女の言葉に頷きつつ彼はハラミを食べた。食べ飲み放題の酒と肉は実に美味かった。


仮面の顔   完


                    2024・12・11 
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