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バイオ革命

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第一章

               バイオ革命
 誰かが思った。
「狼は人を襲わず結構懐くな」
「狼か?」
「そういえばそうだな」
「他の肉を食う獣と違ってな」
「そうだな」
「しかも警戒心が強いからな」 
 だからだというのだ。
「飼って番をさせるか」
「夜とかにか」
「そうするか」
「狼を飼って」
「ああ、そうしよう」 
 こう話して自分達についてきた狼をだった。
 飼って番をさせた、するとしっかりと番をし。
 狩りにも連れて行くと匂いを嗅いで獲物を見付けてだった。
 走って追い立てたり捕まえたりした、それでだった。
「役に立つな」
「ああ、かなりな」
「これはいい」
「これからも狼を飼おう」
 こうして狼を飼う様になった、それから。
 馬を見てだ、今度はこう話した。
「走るのが速いな、馬は」
「飛ぶ様だな」
「兎に角速いな」
「だから乗るか」
 馬にというのだ。
「そうしてみるか」
「そうしたら速く進めるか」
「歩いたり走ったりするよりも」
「そう出来るか」
「ああ、やってみよう」
 こうしてだ、馬に乗ってみると。
 実際に歩いたり走ったりするより速く進めた、しかも。
「背中にものを乗せるといいな」
「持つより多く運べる」
「これもいいな」
「しかも馬の乳も飲める」
「馬は役に立つ」
「飼おう」
 こうしてだった。
 馬も家畜になった、だがこの生きものだけでなく。
 森にいる角が生えた大きな生きもの、オーロックスを見てだ、人間達は今度はこんなことを言ったのだった。
「狩るだけじゃなくて飼ってだ」
「草を食わせて育ててか」
「子供を産ませて育てさせてか」
「そして肉を手に入れるか」
「そうしたら狩るより確実に肉が手に入るな」
「それに皮もな」
 それならとだ、彼等は話してだった。
 その生きものを飼うことにした、そして草を食わせていってだ。
 子供を産ませ育てさせてだった。
 肉を狩るよりも確実に得る様にしてだ、さらにだった。
「皮も使おう」
「オーロックスの皮は頑丈だ」
「細工すれば尚いいな」
「これを使おう」
「そして乳もだ」
 こちらもというのだ。
「飲めるな」
「そうだな、乳も飲もう」
「そうしよう」
「かなりいいな」
 こう話してだ、そのうえで。
 彼等はオーソックスも家畜にした、そして猪もだった。
「獰猛だが飼えないこともない」
「何でも食うから餌には困らない」
「肉が美味い」
「猪を飼おう」
「そしてその肉を食おう」
 こう話して彼等も飼ってだった。
「いい具合に肉が手に入る」
「残飯でも何でも食うから餌もやりやすい」
「猪も飼っていこう」
「そうしよう」
 こうして猪を飼うことになった、さらにだった。
 山にいる山羊を捕まえてだ、今度は。
「山羊の皮を使おう」
「乳を飲もう」
「そして肉も食おう」
「山羊は頑丈だ」
「しかもどんな草でも食う」
「山羊を飼うぞ」
「そして乳と皮と肉を手に入れるぞ」
 こう言って彼等も飼った、そして鳥を飼うと。 
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