金木犀の許嫁
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第五十六話 真昼の許嫁その十五
「忍術の修行の一環で」
「忍者は泳げないとね」
「駄目よね」
「武芸の一つでもあるしね」
だからだというのだ。
「それでよ」
「佐京君達もよく泳いでるわね」
「そうしてね」
水泳もしてというのだ。
「忍者としてね」
「修行してるのね」
「そうなのよ」
「やっぱりそうよね」
「武芸の一つだから」
真昼は水泳を水練と言われたそれから話した。
「よくやっているから」
「それで水泳もよくして」
「それでね」
佐京達はというのだ。
「尚更ね」
「痩せてるのね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「二人共ね」
「そういうことね」
「そしてね」
それにというのだ。
「どんどん動いたら」
「痩せるわね」
「そうよ、あとは食べものに気を付けたら」
「普通のお料理を食べたら」
「そうしたらそうはね」
「太らないわね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「そのことは覚えておいてね」
「ええ」
夜空もそれではと頷いた。
「これからもね」
「日本で普通に暮らしていたら」
「あそこまでは太らないしね」
「普通に運動してね」
「普通に食べていたら」
「けれど頭に入れておいてね」
「そうするわね」
姉の言葉に頷いてそうしてだった。
二人は真昼のお見合いの話をしていった、そして真昼は幸雄そのお見合いの相手ともこの話をするのだった。
第五十六話 完
2025・1・1
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