ハッピークローバー
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第百六十一話 文化祭の最後はその十三
「もうね」
「楽しみね」
「かなりね」
実際にというのだ。
「そうよ」
「学校で見るのね」
「そうするわ、あと公園とか山にもちょっと行って」
そうもしてというのだ。
「見るわ」
「そっちも楽しみよね」
「紅葉とかもね、だからね」
「四季の移ろい好きなのね」
「日本のね、春の梅に桃に桜も好きで」
こうした花達もというのだ。
「皐月も好きで梅雨の紫陽花もね」
「好きなのね、あんた」
「夏は海に朝顔、そして向日葵」
「そういうお花も好きで」
「それで秋はね、紅葉よ」
「これから見るのね」
「そう、そして」
そのうえでというのだ。
「冬もね」
「今は楽しみなのね」
「最初は泣いたけれど慣れたわ」
笑顔での返事だった。
「それで雪がね」
「いいのね」
「そう思うわ、あと季節に関係なく」
「四季に」
「薔薇好きなのよね、私」
「そういえばブラジルで薔薇って」
一華は薔薇と聞いて思って言った。
「あまりね」
「ピンとこないでしょ」
「どうもね」
「けれどね」
それでもというのだ。
「日本って薔薇も一杯あるでしょ」
「あちこちにね」
「うちの学園もそうでね」
「学園の中にある植物園に薔薇園あるしね」
「だからそのこともね」
薔薇の花が多いこともというのだ。
「私はね」
「いいと思うのね」
「そうなの」
一華に笑顔で言った。
「ブラジルの熱帯のお花もいいけれど」
「日本のお花も好きで」
「薔薇もね」
この花もというのだ。
「好きでよく見るわ」
「そうしてるのね」
「そしてね」
さらに言うのだった。
「また言うけれど文化祭が終わったら」
「紅葉狩りね」
「それに行くわ」
「楽しんできてね」
「今年もね、あと銀杏は実も食べて」
今度は食べものの話をした。
「茸に栗、葡萄に柿もね」
「食べるのね」
「秋刀魚もね」
「日本の秋って実りの秋だからね」
「時に柿いいわね」
「柿美味しいわよね」
「柿があることもね」
ここでも笑顔で言った。
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