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だからってなんだよー 私は負けない

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3-2

 8月になると、先生が、セブンイレブンに時間を決めて持ち込んで、中に保冷剤を入れて保障は無いけど何とかクール便で送れるようヤマトと交渉してくれたのだ。それに、レストランからは簡単な脱気の器械を送ってきてくれていた。だから、それまでの湿らせたキッチンダオルは半分に減らせてしっとりと保たれるのだ。そこに、保冷剤を一緒に梱包するようにしていた。手間がかかって利益は減るのだけど、1ト月半ぐらいと思っていたので、長い目で見れば多少でも儲けが残ればいいと考えていたのだ。

 私は決意を新たにしていた。この事業? を続けて行くんだと。そして、気にしていたのが、先生が言っていた山の採集権。確かに、このまま採り続ける訳にはいかないと考えていた。

 私 貞操観念がそれほど強く無いのかも知れない。お母さんだって、あんな風なんだから・・・と、その日、学校の制服で庄爺を訪ねていた。

「庄爺 あのね お願いというか 交渉があるんだけど」

「なんだい? それっ 夏の制服か? 学校に行ってきたのか?」

「うん じゃぁないけど・・・あのね 山のね 樹とか葉っぱ、植物の採集する権利を私に譲ってください」

「ふっ 採集権? まぁ 自由に採らせてくださいってことか?」

「うん そう 私 採ってきてお金に替えたいの」

「ふ~ん そんなことができるのか?」

「まぁ 少しにしかなんないけどね でも 私のお小遣い程度」

「ほったらかしにしている山だから 構わんがー 交渉と言うからには・・・見返りはあるんか?」

「・・・お母さんには 黙っててほしいんだけど・・・私 ここで 服を脱ぎます 庄爺だって まだ 性欲ってあるでしょ 私で良ければ・・・だからー それが見返りってことで・・・ だけど、見るだけ 触ってきたら 嫌! それと、今回限りネ」私は、覚悟してきたのだ。

「ふむー 1度切り・・・ だけか?」

「私 生まれて初めてなの そんな姿 男の人に見せるのって それだけの値打ちあるでしょ」

「なるほどなぁー すぐりちゃんは 自分を晒してでも その採集権っていうのを手に入れたい訳だ まぁ いいかもな どっちみち わしで無くても、誰かがいずれ拝ましてもらう訳だから こんな爺でも役に立つんだったら、それでもいいかぁー」

「交渉成立! だったら、ここに書いて 一切の採集の権利を愛崎すぐりに託しますって」

「おぉー おー しっかりしちょるのー」と、たどたどしい字で書いてくれて

「うん これでいい でも 絶対に お母さんには内緒だよ」

「わかった でも こんなことをしなくても ワシがくたばったら 紗栄子親子に相続しますって 遺言に書いてあるがなー」

「・・・ まだ 長生きするんでしょ お母さんだってー・・・お世話・・・」と、私は制服のベスト、リボンをほどいてブラウスから・・・スカートも脱ぎ去ると

「おぉー それは・・・紗栄子の・・・」

 私 お母さんの 総レースで身体が透けて見えるはず。赤、青、ピンクのお花の刺繍飾りが裾までしてある短いスリップに 脇紐がリボンになっている やっぱり透けて見える青いレースのパンティを制服の下に着てきていたのだ。

「う~ん 若いのは 素晴らしいのぉー ピチピチじゃー 紗栄子に似てのぉー 良いのぉー なぁ 次は、それを 全部脱いで見せてくれんかのぉー」

「・・・ でも 絶対に 触ってきたら嫌だよ そんなことしたら、訴えるからね」と、言いながら私は 全てを脱ぎ去って 私の全てを晒していた。もう、あそこも生え揃ってきていたのだ。恥ずかしくって、全身に血が駆け巡っているようだった。さすがに覚悟していたはずなんだけど、私は、両腕で胸を抱きかかえるようにしていたが、震えてきていた。でも、見せるだけよ 少し、恥ずかしいのを我慢すればいいんじゃぁ無いと、自分に言い聞かせていたのだ。

「うぅー ありがたいのう・・・こんな若々しい女の裸を直かに見られるなんて ワシは幸せじゃー なぁ カズエ 観音様じゃー ありがたやー ありがたやー」と、庄爺は仏壇を見ながら、私に向かって両手を合わせて拝んでいたのだ。おばあさんに許してもらっているのだろうか・・・だけど、縁側には、多分お母さんのだろうブルーの透けて見える生地にピンクの豪華なバラの花が散らしてあって胸元と裾がレースで飾られているもの 真っ赤なレースの小さなパンティが干してあるのを私は、すごく、セクシーというんだろうなと思いながら眺めていたのだ。

 私は、その時、お母さんの気持ちが少しわかったような気になって、魔が刺したのかも知れない。庄爺の手を優しく取って、胸に持ってきていたのだ。その時は、可哀そうに思えていた。あんなに、エロ爺と思っていたのに・・・

「はね返って来るようじゃのぉー お椀を伏せたようで可愛いのー 有難い こんなのも初めてだ」と、涙を流しているようにも見えた。

「庄爺 長生きしてー」と、不思議なのだけど、私にも思いがけない言葉が自然と出ていたのだ。 
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