おぢばにおかえり
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十四話 日常を過ごせるのもその二十二
「うちの家って性格物凄く悪くても結婚してる人ばかりなんで」
「その酷い人達ね」
「うちの父方のお祖母ちゃんとか」
「その大嫌いな人のお一人ね」
「はい、気兼ねなくです」
「言い回ってたのね」
「そうでした」
こう私に言いました。
「ずっと。けれどですね」
「止めなさいね、絶対に」
強く言い返しました。
「いいわね、嫌いな相手を嫌うことも」
「にくい、うらみ、はらだちで」
「新一君ってそうしたほこりが強いから」
「嫌いだと嫌い抜いてですね」
「攻撃し続けることはね」
それはと注意しました。
「佐野先輩にもで」
「他の人達にもですね」
「長池先輩に特にやったでしょ」
もうこのことはわかっています。
「全力で」
「そうしました」
「先輩大教会でね」
新一君があることないこと言い回ったせいで、です。
「物凄く怒られて白い目で見られて」
「酷いことになったんですね」
「もう収まったみたいだけれど」
それでもです。
「悪名は残るでしょ」
「狙ってやったんですが」
「狙い通りになったってことよ」
「そうですか」
「全く、やっていいことと悪いことがあって」
それでと言いました。
「こんなことしたら」
「まさに悪いんねんになっていきますね」
「ほこりを積んでね、身体にもね」
まさに今日お話している様にです。
ページ上へ戻る