新ヘタリア学園
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第三千九百七十七話 僅か三十四歳だったけれど
第三千九百七十七話 僅か三十四歳だったけれど
フランス妹は残念そうに言いました。
「織田作さんはお若くしてでしたね」
「本当に残念だぞ」
流石のアメリカもこう言うしかありません。
「日本も大阪も言っていたけれどな」
「特に大阪が、あるよ」
中国も項垂れています。
「ずっと自分を書いてくれた人あるからな」
「司馬遼太郎さんや開高健さんもだったけれどな」
イギリスはこの人達を挙げました。
「ずっと大阪を好きだった人だったからな」
「そんな人が、だったからな」
フランスも大阪を気遣っています。
「残念に思わない筈がないな」
「そうですね、わずか三十四歳でした」
フランス妹も暗いお顔で言います。
「まことに残念です、ですが残された作品は多く」
「そして読むとな」
「本当に西鶴さんと共通点が多いある」
「やっぱり生まれ変わりじゃないか?」
「その可能性は否定出来ないな」
織田作之助さんは井原西鶴さんの生まれ変わりだったのではないのか、連合国の面々は本気でそうではないかと考えはじめています。
第三千九百七十七話 完
2025・3・2
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