ドリーミング
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第一章
ドリーミング
エドガー=ケイシーの予言は外れたことがないという、この話をとある雑誌の編集者である気場屋死凶刃は喚いていた。眼鏡をかけ黒髪を右で分けた叫ばないと整っていると言っていい顔立ちで背は一八〇以上ある。
「エドガー=ケイシーの夢を見る予言は外れたことがないんだよ!」
「彼はキチガイですか?」
その彼を見てアメリカから研修に来ていたそちらの雑誌編集者ジョン=トール青い目でブロンドの髪を真ん中で分けた太った大柄な彼は言った。
「ひょっとしたくても」
「ああ、気にしないで」
トールに百地彩芽眼鏡をかけ茶色の髪をロングにした優しい顔立ちで一六一位の背でスタイルのいい彼女が言ってきた。
「彼はいつもああなのよ」
「いつもですか」
「何か見たらね」
「何かですか」
「例えば物差しとかを見ても」
その辺りにある様な文房具をというのだ。
「ああして叫ぶのよ」
「予言がどうとか」
「そう、そしてね」
「人類滅亡を予言しているんだよ!」
気場屋死は必死の顔で絶叫した。
「エドガー=ケイシーは!」
「あの」
トールはその絶叫を聞いてまた言った。
「結局はです」
「あの人の結論はね」
百地はすぐに応えた。
「あれしかないのよ」
「人類滅亡ですね」
「そう、どんなことでもね」
「予言に結び付けて」
「ノストラダムスとかね」
「エドガー=ケイシーに」
「いい夢を見てもね」
それでもというのだ。
「そこからよ」
「人類滅亡ですね」
「それに行きつくのよ」
「何があってもですね」
「そう、確かにね」
百地はトールに話した。
「予知夢ってあるわね」
「夢占いよ」
「夢はね」
これはというのだ。
「確かに重要よ」
「そのことは事実ですね」
「ええ、けれどね」
「そこからですね」
「本当に何があっても」
どんな夢を見てもというのだ。
「人の夢のことを聞いてもね」
「人類滅亡ですね」
「あの人はそうなるのよ」
そうだというのだ。
「これがね」
「ドリーミングの意味は」
「だから人類滅亡になるから」
それ故にというのだ。
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