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金木犀の許嫁

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第五十四話 忍者の家でもその十一

「皆巨人大嫌いなの」
「いいことね、何か巨人が弱いと」
 ケニアの娘は今の状況を見て言った。
「日本景気いいしね」
「悪い奴等が負けてね」
「それでよね」
「皆元気出るのよね」
「悪い奴等が成敗される姿見て」
「それでね」
 他のクラスメイト達も話した。
「元気出てね」
「頑張れるからね」
「それでなのよね」
「日本全体が元気が出るのよね」
「巨人が弱いと」
「そうよね、巨人は弱くないとね」 
 ケニアの娘も言った。
「世のため人の為に」
「どんどん負けるべきよ」
「もうずっと勝率一割台だけれど」
「それで二十五年連続最下位だけれど」
「これからもね」
「どんどん負けて欲しいわ」
「ずっとね」
「そう、本当にね」
 夜空も言った。
「巨人は弱くていいわ」
「全くよね」
「カープに三連敗して今は十連敗」
「今日も負けて欲しいわ」
「もうずっとね」
「そうなって欲しいわ」
 クラスメイト達も頷いた、そして言うのだった。
「フロントもおかしなことばかりして」
「チームの士気も下げてね」
「チームが弱くなるのに貢献して欲しいわ」
「チームがどうかじゃなくて」
「フロントもね」
「あそこはフロントも問題あるのよね」
 夜空はこのことも話した。
「実は」
「そうそう」
「昔からね」
「派閥争いもあるし」
「ワンマンオーナーもよく出て」
「野球わかっていない人が権力握ったり」
「色々問題あるのよね」
 このことも話した。
「あそこのフロントは」
「昔からだけれど」
「昔はそれでも強かったからね」
「問題にならなかったけれど」
「今は弱いからね」
「思いきり出てるわね」
「野球を知らない人が口出ししたら」
 チームのことにというのだ。
「それだけでいいからね」
「巨人が弱くなるには」
「実際それで弱くなってる部分多いし」
「それじゃあね」
「これからもね」
「フロントには頑張って欲しいわね」
 心からの言葉だった。
「そうあって欲しいわね」
「巨人がこれからも弱くある為に」
「是非ね」
「そうであって欲しいわね」
「巨人が弱いと」
 それならというのだ。
「本当にね」
「それだけで日本がいい影響を受けるし」
 多くの巨人を憎む心ある日本人達が巨人の敗北を見て元気が出るからだ、まさに巨人が負けるといいことがあるだ。
「もっともっと負けて」
「そしてよね」
「日本を元気にして欲しいわ」 
 クラスの誰もがその言葉に頷いた、夜空達はこうした話もした。野球の話もまたして楽しむのだった。


第五十四話   完


                   2024・12・15 
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