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八条学園騒動記

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第七百八十九話 境界知能その六

「性格も悪くないしね」
「うん、聖愚者の人達はね」
「ちゃんと教会に所属してるし」
「ロシア政府も障害者ってことで保護して」
「年金も給付されてるのよね」
「けれどね」
 それでもというのだった。
「ちゃんと正しいことも教えてもらっていて」
「性格もいいね」
「聖愚者の人達はね」
「いいね、何か聖愚者とね」
「今僕達が話している馬鹿過ぎる奴は違うね」
「全くね」
「何を言っても聞いてもわからなくて」
「出鱈目なことばかりする奴等で」
 そうした輩共でというのだ。
「言っても聞かない」
「しかも性格もどうにもならない」
「そんな連中でね」
「また違うわ」
「馬鹿過ぎると善悪がわからなくて」
 それでとだ、ペリーヌはまた話した。
「まともなことも出来ないのよ」
「お仕事だってだね」
「もうね、適当にいるだけみたいな」
「そんな仕事だね」
「お仕事に貴賤はないけれど」
 トムにそれでもと話した。
「その内容がね」
「酷いね」
「ただいるだけで同じ動きしかしていない」
「そんな連中で」
「頭使うことなんて」
 仕事をしてもというのだ。
「全くない、もう人生で頭を使うことなんて」
「ないね」
「全くね」 
 スターリングと蝉玉は同時に言った。
「そうよね」
「そんな馬鹿は」
「それで変なこと吹き込まれて」
 胡散臭い者達にというのだ。
「性格もね」
「あまりにも悪い」
「偏見塗れで」
「やっぱり考えない」
「そんな有様ね」
「それが本物の馬鹿で」
 トムは腕を組んで話した。
「もう付ける薬もない」
「極端に馬鹿過ぎて」
「誰もどうにも出来ないわね」
「それでそんな馬鹿が増えたら」
 トムはその場合について話した。
「本当に大変だね」
「そうだね」
 スターリングは真顔で答えた。
「多少の馬鹿ならいいけれどね」
「そこまでの馬鹿が増えるとね」
「国も潰れるよ」
「カルトの教祖や変な政治家に騙されて」
「叛乱起こしたりね」
「選挙で投票して選んだり」
「そうなるから」
 だからだというのだ。
「少しでもね」
「そんな馬鹿はいない方がいいね」
「そう思うよ、洗脳されているなら」 
 そうした教団や政党にというのだ、世の中愚か者を騙し食いものにする組織も存在していてそれはこの時代の連合でも同じであるのだ。
「それを解けばいいけれど」
「騙されている馬鹿はね」
「騙されてることをわからないで」
 そうであってというのだ。 
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