ハッピークローバー
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第百六十話 大きくなりたいその五
「大女よね」
「妖怪みたいな言い方ね」
「ああ、大女って妖怪いるわね」
「ええ、だからそう言ったのよ」
「そうなのね」
「別に妖怪だからどうかじゃないけれど」
それでもというのだ。
「そう言うと妖怪みたいね」
「そうね、まあ私は昔の日本だと」
「大柄な方ね」
「男の人でも」
「そうよね」
「まあ体格は時代によって変わるってことはね」
富美子もこのことについて話した。
「覚えておくことね」
「食べてるものの関係でね」
「そのせいか」
富美子はさらに言った。
「北朝鮮の人達背が低いみたいね」
「あそこは食べるものがないから」
「皆いつも餓えてるから」
「将軍様だけ食べて」
その贅沢費たるや日本の宮内庁の予算の八倍以上だという、世界第三位か四位の経済規模の国家元首のお家の予算よりも世界の最貧国のうちの一国の独裁者の予算の方が遥かに多いというのが現実であるのだ。
「丸々太ってね」
「国民の人達は食べてなくて」
「痩せてお肌も荒れててね」
「背も低くなってるのね」
「そうなのよ」
「いや、ふざけてるわね」
理虹も思うことだった。
「あの国他も酷いけれど」
「独裁国家で軍隊にばかりお金使ってね」
「拉致やってミサイル撃って核開発やって」
「悪いことばかりしてるけれど」
「そのことも酷いわね」
「本当に将軍様だけ丸々と太って」
そうなっていてというのだ。
「国民の人達はね」
「痩せて背も低い」
「あの国はそうよ」
「いや、あそこに生まれたら」
理虹は引きつった笑顔で心から言った。
「もうそれだけでね」
「人生終わりよね」
「ええ」
本当にというのだ。
「その時点でね」
「そんな国よね」
「何か寒い国だと大きな人多いけれど」
「暖かいと小さくてね」
「生きものもそうみたいだけれど」
人間以外のというのだ。
「食べてるものも大きいわね」
「蛋白質沢山摂ったら」
かな恵はそうすればとだ、理虹に話した。
「大きくなるわ」
「だから牛乳はいいのよね」
「そう、良質のたんぱく質が一杯入ってるから」
だからだというのだ。
「牛乳飲むとね」
「背が高くなるのね」
「そうなの」
こう理虹に話した。
「実際にね」
「それで日本人も牛乳飲む様になって」
「背が高くなったのよ」
「そうなのね」
「そこにお肉も食べたら」
そうもすればというのだ。
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