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可愛いと可愛いで

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第二章

「少しずつね」
「打ち解けてきたね」
「ええ、最初は今にも喧嘩しそうで」
「どうなるかって思ったけれど」 
 それがというのだ。
「少しずつでもね」
「打ち解けてきたわ」
「よかったよ」
 耕太郎は八千代に言った。
「そうなってね」
「本当にね」
「二匹共可愛いからね」
「外見だけじゃなく性格もね」
「そんな子達だから」
 それでというのだ。
「喧嘩されるとね」
「残念よね」
「だからね」
 それでというのだ。
「仲よくなってくれたら」
「嬉しいわね」
「そうなる為にも」
「これからもね」
「少しずつでも」
「仲よくなってもらいましょう」
「二匹にはね」
「一緒にご飯を食べたり」 
 そうしたりというのだ。
「お水を飲む様にして」
「家族で一緒に遊んり」
「そうしていって」
 そしてというのだ。
「仲よくなってもらいましょう」
「色々やってね」
 耕太郎は八千代に話した。
「そうしていこう」
「是非ね」
「そして僕達もね」
「これまで以上にね」
 二人のことも話した、そしてだった。
 二人は籍も入れた、そうしてだった。
 家族になった、二匹は当然そのまま一緒にいてだった。
 次第に距離が縮まりすっかり仲よくなった、それで八千代は今は家の中で一緒に遊ぶ二匹を見て夫に話した。
「よかったわね」
「うん、仲よくなってね」
 幸太郎も応えた。
「本当によかったよ」
「本当にね」
「このままね」
「ずっと仲よくね」
「一緒にいよう」
「家族でね」
 こう話した、そしてだった。
 夫婦で二匹と遊んだ、誰もが笑顔でそこには幸せがあった。


可愛いと可愛いで   完


                   2025・2・21 
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