| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七百八十八話 勉強することその十一

「そうしてね」
「国が潰れるね」
「そう、国を潰すのはね」
「馬鹿だよね」
「だからね」
 ペリーヌはそうであるからだとさらに話した。
「馬鹿がいないに越したことはないわ」
「その通りだね」
「しかもね」
 ペリーヌはさらに話した。
「馬鹿にもレベルがあって」
「今言ってるのはどうしようもない馬鹿だからね」
「こうした馬鹿も犯罪やらかさないとね」
 そうでなければというのだ。
「連合市民でね」
「ずっといるんだよね」
「そう、連合にもね」
「それでカルト信仰したり」
「ネットで変なこと書いたりね」
「おかしな政治家に投票するね」
「そうなのよ」
 これがというのだ。
「それで絶対に変わらないから」
「馬鹿なままで」
「極端な馬鹿って本当に変わらないのよね」
「何も勉強しないからね」
「勉強したつもりだったりするのよ」
 これがというのだ。
「もうね」
「そうなんだよね」
 まさにというのだ。
「変な本読んだりね」
「変な奴の言うこと真に受けて」
「勉強したつもりになって」
 そうであってというのだ。
「その実はね」
「全くなのよ」
 ペリーヌはそれでと言った。
「勉強していない」
「おかしな知識貰ってるだけで」
「それこそ頭におかしなバイ菌入った様なものよ」
「そうした知識はね」
「只でさえどうしようもない馬鹿なのに」 
 それがというのだ。
「尚更ね」
「馬鹿になるね」
「そう、もうそれこそね」 
 ペリーヌは忌々し気に話した。
「人間の屑と思われて」
「馬鹿過ぎて」
「周りも匙を投げる」
「家族だって」
「そこまでになるわ」
「それで誰からも見捨てられて」 
 トムはそれでと言った。
「騙され尽くして」
「身ぐるみ剥がされてもね」
「誰も助けないね」
「そうなるのよ、そんな馬鹿が増えないことを願うわ」
「全くだね」
 トムは心から頷いた、そうして海賊の食事のコーナーから三人と一緒にさらに別の場所に行くのだった。


勉強すること   完


                     2024・11・16 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧