ハッピークローバー
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第百五十九話 豚汁その十三
「飲むわ」
「そうするわね」
「ビールはジョッキで」
これを使ってというのだ。
「それでね」
「飲むのね」
「そうするわ、ジョッキあるし」
それでというのだ。
「そこにたっぷりと入れてね」
「ぐいぐい飲むのね」
「今から楽しみよ」
マッコリをにこにことした顔で飲みながら答えた。
「ビールの方もね」
「そういうことね」
「ビールもいいのよね」
理虹は実際にビールを飲んでいる、そのうえでの言葉だ。
「飲みやすくて」
「泡がいいわね」
「そうそう、黒ビールもいいわね」
「通よね、黒ビールって」
「うん、あのビールもね」
まさにというのだ。
「いいしね、今はないけれど」
「あればその時に飲むのね」
「そう、それでその時のおつまみは」
それはというと。
「茹でたソーセージよ」
「芥子を付けた」
「それがいいのよね」
「ソーセージと黒ビールね」
「ドイツって感じするわね」
「実際ドイツの子達どっちも好きな子多いしね」
かな恵は自分達の学校にいる同級生達の話もした、この学園にはドイツ人も留学で来て一緒に学んでいるのだ。
「ビールは黒に限らないけれど」
「普通のビールも好きよね」
「ドイツの子達はね」
「そうよね」
「ドイツはワインもあるけれど」
モーゼルワインだ、ベートーベンも好きだった。
「やっぱりビールよね」
「あそこはね」
「チェコやアイルランドもね」
こうした国々もというのだ。
「そうでね」
「それでね」
「ドイツもそうでね」
「ビールの国よね」
「もうビールがないと」
そうであると、というのだ。
「ドイツ人って動けないのよね」
「そこまで言われてるわね」
「ソーセージと」
つまみで話に出たこれにというのだ。
「黒パン、ジャガイモ、アイスバイン」
「あとザワークラフトね」
「この六つがないとね」
「ドイツ人駄目っていうわね」
「動けないってね」
「ジャガイモ入るのよね、ドイツって」
一華は柿ピーを食べつつ言ってきた。
「やっぱり」
「ビールにね」
「あそこはそうよね」
「ビールも大事だけれど」
「ジャガイモもよね」
「ジャガイモを徹底的に潰して」
かな恵は調理方法を話した。
「それで食べるのよね」
「ドイツはね」
「それで色々なお料理あるのよ」
「本当にジャガイモの国よね」
「ビールもだけれどね」
それと共にというのだ。
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