ドリトル先生の長崎での出会い
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第九幕その十二
「きっとね」
「それならいいよね」
「子孫の人達が反省や後悔をしなくても」
「それでもいいね」
「例え反省していなくても」
それでもというのです。
「その人達がしていないなら」
「いいよね」
「その人達がやったことでないなら」
「それならね」
「帰国事業に関わって責任を取ろうとしない人達でもね」
地獄に堕ちると言われたこの人達もというのです。
「ご家族や子孫の人達に罪があるか」
「ないよね」
「その人達がやったことじゃないから」
「だからね」
「全くだよ」
それこそというのです。
「この人達についてもね」
「反省することはないね」
「後悔することも」
「特にね」
「そこを間違えるとね」
そうすると、というのだ。
「まさにだよ」
「その人達と同じだね」
「地獄に堕ちる様な悪い人達と」
「同じだよね」
「そうなるから」
だからだというのです。
「してはいけないよ」
「絶対にね」
「その人がしたことじゃないとね」
「反省しろ後悔しろとは言わない」
「そうあることだね」
「そうだよ、そこを間違えるとね」
そうすると、というのです。
「本当に駄目だよ」
「その通りだね」
「先生の言う通りよ」
「そういうこと言っている人達を見たら」
「尚更だよ」
「人に謝罪しろと言っておいて」
他人にはというのです。
「嘘を吐いてやっていないことまでやっていると言ってね」
「そして自分達は大勢の人達を地獄に送って」
「知らない振りをする」
「そんな最低な人達を見るとね」
「絶対になってはいけないって思うね」
「世の中反面教師が多いけれど」
そうした人達がというのです。
「特にね」
「そうした人達はね」
「その最たるものの一つだね」
「全く以て」
「そのことを覚えておかないとね」
こう言ってでした。
先生はその人のことも思いました、見ればその人は長崎の街の方に消えていました。蝶々さんがいたその場所に。
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