八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七百八十七話 貴族で海賊になるその十一
「それでね」
「馬鹿もいるね」
「あからさまに駄目なのを支持して」
そうしてというのだ。
「投票するのよ」
「そうだね」
「どうしてもね」
「世の中馬鹿はいるね」
「全く勉強しないで」
そうであってというのだ。
「変なサイトとか動画チャンネルしか観ないで」
「本だってね」
「ずっとそこから出ないで」
「進歩しなくて」
「それで変なところにいる連中をね」
そうした輩共をというのだ。
「崇拝して」
「それでだね」
「周りが何言ってもね」
「聞かないね」
「そうなのよ」
まさにというのだ。
「ああした連中は」
「そして自分に迷惑がかかるね」
「碌でもない連中が碌でもないことして」
そうしてというのだ。
「その結果ね」
「碌でもない結果になって」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「結局自分がよ」
「苦しむね」
「そうなるわよ」
「そうだよね」
「せめてね」
「せめて?」
「相手の言うことを聞かなくても」
それでもというのだ。
「相手が出すパンフレットなり教えなり政策なりね」
「見ることだね」
「それがいいのかどうか」
「見ることだね」
「ほら、カルトってね」
そう呼ばれる教団はというのだ。
「教義変でしょ」
「ああ、何かね」
トムはすぐに答えた。
「他の宗教や宗派のつぎはぎで」
「あとやたら好戦的で」
「閉鎖的だったりするね」
「それで妙にね」
ペリーヌはさらに言った。
「教義を捻じ曲げてるから」
「キリスト教とかの」
「聖書にそんなのあったかとか」
「書いてあったか」
「そんなものだし」
それにというのだ。
「政策も実際にやったらね」
「滅茶苦茶になる」
「そんなものだから」
「わかるね」
「もう馬鹿は」
そう呼ぶしかない輩共はというのだ。
「それこそね」
「そういうの見ないね」
「全くね、それこそね」
「全く勉強しない」
「そう、何一つとしてね」
こう言っていいまでにというのだ、何時でもそこまでの域にまで落ちている輩は存在しているということか。
「そうであってね」
「それでだよね」
「本当にね」
「勉強しないで」
「崇拝するのよ」
「言うことだけ聞いて」
「その言うことの中身もね」
それもというのだ。
「本当にね」
「考えないで」
「崇拝して」
そうしてというのだ。
「騙されるのよ」
「そうなるね」
「だからね」
それでというのだ。
「私達はね」
「そんな馬鹿にならない」
「そうであることがね」
「大切だね」
「若しそうなったら」
そこまでの愚者にというのだ。
「全く以てよ」
「どうにもならないね」
「そうよ、だからね」
それでというのだ。
「勉強しないとね」
「駄目だね」
「さもないと騙されて」
そうしてというのだ。
「泣くのはね」
「自分だね」
「そうなるわ」
こうトムに話した、だがペリーヌの話はまだ続くのだった。
貴族で海賊になる 完
2024・11・9
ページ上へ戻る