八条学園騒動記
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第七百八十七話 貴族で海賊になるその九
「騙された後でもね」
「気付かないんだよね」
「反省もしなくて」
騙された後でもというのだ。
「同じことをね」
「繰り返すんだよね」
「昔ヒトラーに騙されて」
日本の知識人達である、そしてバスに乗り遅れるなと言ったのだ。
「スターリンにも騙されて」
「その後もだよね」
「金日成に騙される」
「何かね」
トムはここまで聞いて言った。
「同じタイプに騙される」
「そんな風だね」
「まさにね」
スターリングも蝉玉もそうだと応えた。
「同じことを繰り返す」
「反省しないで」
「同じタイプに騙され続ける」
「そんな奴いるわね」
「馬鹿も色々いるけれど」
それでもと言うトムだった。
「こうした馬鹿は救い様がないね」
「あれでしょ、そのうち詐欺師が寄ってきて」
カルト教団の教祖ではなく専門のというのだ。
「簡単に騙されてね」
「お金巻き上げられるね」
「何度も同じタイプに簡単に騙される」
ペリーヌは軽蔑を込めて言った。
「ヒトラー、スターリン、金日成って」
「そんなのだと」
「もうね」
それこそというのだ。
「簡単にね」
「騙されるね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「詐欺師が呆れる位簡単にね」
「騙されてお金巻き上げられて」
「それもね」
「何度でもだね」
「馬鹿もそこまでいったら」
全く反省せず何度も同じタイプに簡単に騙される様なというのだ。
「それこそね」
「どうにもならないね」
「それでそんな馬鹿が」
「エウロパの連中ね」
「階級意識が染み付いた」
「どうにもならない連中ね」
「それこそ」
こう話した、そしてだった。
トムはあらためてだ、三人に話した。
「連合じゃそうした馬鹿は境界知能っていうね」
「もうぎりぎりっていうかね」
「猿みたいな頭で」
「相当な馬鹿よね」
「そんな連中はね」
境界知能と呼ばれる者達はというのだ。
「あからさまに駄目な奴についていって」
「何度でも騙される」
「そいつがどうなっても別の奴に騙される」
「同じタイプの」
「ヒトラーやスターリンに騙されて」
独裁者の崇拝者となってというのだ。
「金日成にもね」
「普通金日成はないでしょ」
ペリーヌは眉を顰めさせて言った。
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