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ハッピークローバー

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第百五十九話 豚汁その四

「どのクラスも色々貰っていったのね」
「そうなのよ」
 これがというのだ。
「うちのクラスは豚肉でね」
「それでその豚肉はどんなお肉?」
「スライスしたのよ」
 理虹にすぐに答えた。
「よくあるね」
「ああした豚肉ね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「豚汁には向いてるわ」
「そうした豚肉ね」
「豚汁に内蔵入れないわよね」
「聞かないわね」 
 一華が言ってきた。
「確かに」
「一口に豚肉って言ってもね」
「そうよね」
「けれど入れてもいいわね」
 かな恵はそれならと応えた。
「別に」
「そうね」
 一華も確かにと頷いた。
「それでもいいわね」
「今度作ってみようかしら」
「豚の内臓の豚汁ね」
「美味しいかもね」
「豚の内臓自体美味しいし」
「牛や鶏もそうでね、大体ね」
 かな恵はこうも言った。
「ソーセージも内蔵でしょ」
「そうそう、腸に挽肉入れるからね」
「そうして作るから」
 そうした料理だからだというのだ。
「もうね」
「内臓料理よね」
「そうなるわ」
「ソーセージもね」
「内臓だからいって」
 生きもののとだ、かな恵は言った。
「偏見持ったらよくないのよ」
「そうよね」
「鳴海っちなんか大好きだし」
「そうなの」
「レバーとかホルモンとかハツとかね」 
 そうした部分がというのだ。
「焼肉でも何でもね」
「レバニラ炒めとかも?」
「大好きなのよ」
 交際相手のこうしたことも話した。
「これがね」
「そうなのね、鳴海っち」
「私も好きだしね、内臓は栄養の塊よ」
「だから食べるといいのね」
「偏見なくね、豚の内臓だってね」
 豚汁と作ることから話した。
「栄養凄くあるから」
「食べたらいいわね」
「だから今回若し豚の内臓も手に入っていたら」
「豚汁に入れてたの」
「そうしてたわ」
 実際にというのだ。
「美味しいしね」
「そうなのね」
「何でも残さず食べるで」
 この考えでというのだ。
「いかないとね」
「それね、かな恵いつもそう言うけれど」 
 富美子は腕を組み真剣に考える顔で言ってきた。 
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