ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百五十九話 豚汁その二
「そこはね」
「色々ね」
「そうなのよ」
「そこに豚肉ね」
「牛肉貰ってるクラスもあったわ」
「牛肉も残ってたの」
「食堂もね」
そちらもというのだ。
「いつも出るみたいよ」
「残りものが」
「どうしても。それで普段は別の場所に送って」
「リサイクルしてもらってるのね」
「けれど文化祭とかこうした時は」
「私達にくれるのね」
「欲しいって言ったら」
そうすればというのだ。
「くれるの、それで貰ってきたものだから」
だからだというのだ。
「お野菜の種類は雑多よ」
「そうなのね」
「寄せ鍋みたいになるから」
「お野菜色々で」
「大根は葉っぱもあるし」
「そうそう、大根の葉って食べられるのよ」
留奈が言って来た。
「これがね」
「しかも美味しくね」
「それでなのね」
「それも貰ってきたから」
大根の葉もというのだ。
「ほうれん草の端とかもね」
「あるのね」
「もう何でもね」
それこそというのだ。
「食べられるものならね」
「貰ったのね」
「お野菜でね」
「大根の葉でも」
「蕪のもあるし」
こちらもというのだ。
「本当にね」
「色々あるのね」
「もうお野菜の種類やどの場所かはね」
「選んでないのね」
「ええ、あるものをね」
「頂いたから」
「それで作るわ」
こう言うのだった。
「豚肉以外はね」
「そういうことね」
「それでいいんじゃない?」
富美子はそこまで聞いて言った。
「やっぱり捨てたら勿体ないし」
「そうよね」
「それに食べられるしね」
「大根の葉でもね」
「しかも美味しいしね」
「うん、だからね」
かな恵は富美子にも応えて言った。
「寄せ鍋みたいにね」
「いただいたものを何でも入れて」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「作るわ」
「そうするのね」
「それに有り難いのは」
「何なの?」
「いや、お味噌を入れたらね」
この調味料をというのだ。
ページ上へ戻る