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先生と助手が仲良すぎて嫉妬されるお話

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第六話 先生の彼女

先生「あれ?三隈君は?」

アヤネ「助手さんならお昼買いに行きましたよ」

先生「そっか」

「ごめんなさい!遅くなりました!」

先生「おかえり」

アヤネ「おかえりなさい」

ホシノ「ねぇねぇ食べようよ」

先生「う、うんそうだね、食べようか」

シロコ「ん、先生、はいあーん」

先生「え!?い、いやいいよ!」

シロコ「ん、ダメ、食べるべき」

ホシノ「シロコちゃーん?先生は私の彼氏なんだよ?」

思わずむせてしまう。先生が彼氏???あぁなるほどそういう事ね。いや、何理解してんだ自分。

アヤネ「だ、大丈夫ですか?」

先生「だ、大丈夫!?とりあえず水飲んで!」

「だ、大丈夫です...すみません...」

先生が彼氏という事は、付き合っているって言う事か?しかしキヴォトスに来てからは驚かされっぱなしだ。このキヴォトスでは先生と生徒の恋愛も合法なのか。

先生「み、三隈君、体調悪いの?本当に大丈夫?」

「だ、大丈夫です...本当にすみません...」

ホシノ「...」

相変わらず冷たい視線を向けられる。悲しい。
それからは何事もなく全員食事を終え、席を立ち、ショッピングモールから退店しようと歩み始める。

しかし私は見逃さない、さっきから私たちを監視している視線を。

~~~アビドス高等学校~~~

先生「それじゃあね!」

ホシノ「うへー、また寂しくなるなぁ」

先生「今度はそっちから会いに来てくれると嬉しいな。」

ホシノ「! うへ!わかった!」

「それじゃ、行きますよ先生」

先生「うん、またねー!」

先生は別れを告げ、車に乗り込む。乗ったのを確認して車を出す。

「あの...お1つお聞きしたいことが...」

先生「ん?なにかな?」

「あの...ホシノさんと先生はお付き合いされていらっしゃるんですか?」

先生「あぁ、そうだよ」

「そうですか」

なのに他の生徒を誑かしているのか...
なんて罪深い男なんだ...

~~~シャーレ~~~

先生「今日はありがとね!」

「いえ、これも仕事の一環ですから」

先生「もー、そんな堅くならない。」

そう言って私の頬に手を添えてくる。一瞬ドキッとしてしまったのは内緒だ。

「せ、先生?」

先生「笑顔が1番!笑顔が大事だよー?」

「もう、からかわないでください。私男ですよ?」

先生「わかってるよ?」

彼はなんにも分かってない。本当に私の性癖が崩されかねない。これ以上そばに居ると危険だ。アブノーマルになってしまう。

先生「それじゃあね!また明日!」

そう言って彼は帰っていく。頬には未だ彼の手の感触が残っている。

「顔洗お...」

~~~翌日 シャーレ~~~

先生「おはよっ!」

「うわっ!びっくりしたぁ...」

いきなり肩に手を添えられて耳元で挨拶されたら誰だってビックリする。

先生「あはは笑、面白いね!」

「もう、昨日言いましたよね?からかわないでって」

先生「ごめんごめん笑」

私は何があろうとノンケだ、絶対にだ、神に誓ってもいい。

先生「じゃ、仕事しよっか」

「はい」

「本日のスケジュールは...」

そう言って朝の定例会議を行う。まぁ会議と言ってもスケジュールの確認と予定に不備はないか確認するだけだが

先生「今日はホシノが来るから執務室を綺麗にしないと!」

「えっ、聞いてないんですけど!」

先生「え?だって今言ったからね」

「もっと早く言ってください!」

先生「ごめんごめん笑」

「はぁ、まったく」

そんな会話をかわし、仕事に取り掛かる。私は執務室の掃除をしているが

あれからお昼になった。

先生「そろそろホシノが来ると思うよ」

その時扉をノックする音が聞こえてくる。

ホシノ「うへー、お邪魔するよー」

先生「いらっしゃいホシノ」

私は彼女と目が合う、彼女は私にやはり冷たい視線を向ける。

いつになったら和解出来るのやら。
いや、和解は難しそうだな。 
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