彼は いつから私の彼氏?
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11-8
「都女学院との対校試合 メンバー トップ水澄 2番若葉 ダブルスひなた、莉子 4番香 5番遥香 練習試合とは言え 負ける訳には行かないわ 格が違うとは言え、今年は手強いわよ あの本堂監督なの 花梨 とくに トップで出て来る子 よく観察しておきなさいよ 2年生だけど、要注意なの」と、石切監督からの言葉だった。
高校生達も宿舎にやって来て、一緒にお昼ご飯を済ませて、私達が離れる時、美ひろ先輩が私と花梨に
「あなた達 又 戻ってくるんでしょ 私達と もう一度合宿よねー」
「えぇー 聞いて無いですよー 勘弁してくださいよー ウチ等 響先輩にしごかれて くたくたですよー」
「ふふっ じよーだんよ! 花梨 でも 帰ったら 時々 練習相手してよね」
と、合宿所を出て、京都に向かう途中にひなたに都女学院の鐘ヶ淵翠について聞き込みをして
「ねぇ ひなた 鐘ヶ淵翠って子 知ってる?」
「うん ・・・ 都女学院でしょ めっちゃ強いの あの子 ウチ 勝ったことないの あの子が出て来る大会はいつも優勝で・・・ウチはあの子が出てない時しか優勝出来なかったの 去年は京都大会の個人では優勝してたはず」
「そう 強いの・・・ 今日も出て来るでしょうね」
「たぶん エース格だと思います 水澄先輩 あたるんでしょー とにかく 攻撃が早いんで・・・ボールがバウンドしたところを直ぐに返してきます。 こころしてください」
向こうに着くと、確かに本堂監督が選手達に指示を飛ばしていたのだ。そして、鐘ヶ淵翠らしき子が居た。背が高くて手足も長いのだ。他の子とは風格が違うのだ。私は、もう 押されていたのかも知れない。
私の試合が始まって、第1ゲームは11-6ですんなりいったのだけど、それから相手の早い攻撃に押されっぱなしで、とにかく私のスマッシュでもバウンドして変化する前に打ち返してくるのだ。2・3ゲームも続けて取られてしまっていた。
「なんやー 水澄 緊張してるんかー 乳揉んだろーか?」
「あほっ 花梨・・・ こんな時に・・・私 脚が動かないんやー 朝のが効いて もー ガクガクやねん つりそー」
「あのなー あの子 多分 短いのに対応できひんと思う 長いのん 攻めれば攻めるほど対応 早いんやー そやから、緩急つけて攻めていきぃなー」
「うん わかった」
と、花梨のアドバイスをもとに攻めていって、4ゲーム目には10-6でゲームポイントを迎えたのだけど、私は脚がつっていて、そのまま逆転されて、その試合を落としていたのだ。負けてしまった。
その後は、若葉が取り返して、ダブルスの2年生ペァは負けてしまったのだが、香と遥香が取り返して、なんとか3-2でチームとしては勝っていた。
「どうした 石切監督 まともにぶつけてこなかったなー 花梨は温存か?」
「あの子は調子崩しているからー・・・ でも、勝てる子を出したつもりですよー 水澄は誤算でしたけど」
「ふっ 水澄も本調子じゃぁなかったじゃぁないか」
「それは たまたまです ウチは 今年も3年生の四天王中心に戦いますから」
「うん 強いだろうな でも ウチも今年は 全中に出て行くぞ もしかすると決勝で会うかもな」と、言う会話の後、本堂監督は私に
「水澄 どこかの学校関係者に (私は本堂監督に一から指導して育てていただきました 感謝していますし、そんな外来種みたいな人には絶対に負けません) と言ってくれたそーだな でも お前の思っている監督はもう居ないぞ! ワシもあそこには身をまかせる訳にはいかない でも ここには宝が居るんだ お前等の時とは違って 雛を育てるより、飛び立とうとしている子供達が居る お前等の時より楽だよ それにお前等4人のことは充分知っているんだぞ 対応策もな! 水澄、花梨 よく 聞けよ! 去年までのことは、お前等のくせとか弱点は知っているんだ それで お前等がどうするかだ! どうしろとか言えないが、本物かどうか 見させてもらうからな!」
「ありがとうございます 監督 私・・・そのお言葉 受け留めます」
「ふふっ ウチの翠は もっと 跳ぶぞ! これから夏までにな 最後に 水澄 お前のスマッシュ 今の反対のとこに打ち込むとどうなるんだろう 誰にも返せないんじゃぁないか そんなことが出来ればの話だが・・・」
「監督ぅー」と、私は涙が溢れ出てきていて
「ばかやろうー 泣くのは 全中の頂点に立ってからにしろ」と、後ろ姿を見せていた。私は、しばらくお辞儀をして見送っていたのだ。そして、トイレに駆け込んで、監督の言葉を噛み締めていて、そして、だんだんと負けた悔しさもあって涙が止まらなかったのだ。
「本堂監督は、学園の方針と衝突したのよね だから どっちからともなく・・・ おそらく、あの人の方から身を引いたんだと思うの で あそこも待遇は悪くなかったはずよ でも 同じ大阪だから 一応 義理を感じる人だから 京都にね 自分の思うようにやらせてもらえるんだったらって・・・でも、あなた達のこと 最後にアドバイスしてくれていたわねー」と、石切監督もしみじみと言ってくれていた。横で聞いていた花梨も若葉も香も眼を赤くしていたのだ。
私は、お母さんにもう1日合宿が長いように言って、嘘をついて悪い子になっていたのだ。翔琉とお泊りの約束をしていた。クラブの連中と別れて、待ち合わせ場所の京阪三条の駅に急いだ。その時は、もう卓球のことなど頭になかった。翔琉のことだけしか考えていなかった。改札口辺りで何とか逢えて
「ごめんね 待たせたよね」
「まぁ ぶらぶらとな」
「私 どっかで 着替えるね」
チャコールグレーのラップスカートとオレンジの薄手のセーターに着替えて、京阪の浜大津駅に向かって、去年の夏に泊まったホテルにチェックインしていた。部屋に入ると直ぐに翔琉は私を抱きしめて、唇を合わせてきてくれた。私は、次第にあそこが湿ってきているのが自分でもわかっていたのだ。
「私 シャワーもしてへんから 汗臭いやろーぅ?」
「べつにー 水澄の匂いやからー」
その後、琵琶湖が一応見えるレストランで食事をして、湖畔を散歩しながら戻って来て、私が先にお風呂に入って、今日は、ピンクとブルーのお花の刺繍のしてあるショーツでブラは着けないでバスローブを羽織ったままだったのだ。その後、翔琉がお風呂に入った後、翔琉は
「水澄 俺 医学部目指そうと思う 大阪公立大学」
「はっ お医者さん? ふ~ん なんとも・・・」
「高校では サッカーやめる 勉強だけ」
「うん いいんじゃぁない 目標定めるんは」
「水澄は ちゃんと 目標もってるやんかー オリンピック 俺も負けないよーに 頑張る」
「ちょっ ちょっと待ってぇー 誰が オリンピックなんやー そんなん 私は一言も・・・」
「でも ここまで来たら 目指せよー」と、私を抱きしめて来て、バスローブの腰紐をほどいて、私をベッドに押し倒すように寝かせてきた。
ショーツだけの私の全身を愛撫して、喘ぎ声の私からショーツを脱がせておいて、また 全身に唇を這わせてきていた。私は、喘ぎ声しか出なくて、その唇が私の中心にきた時、ず~んときて「あっ かけるぅー そんなとこ だめっ あーぁ」と、もう声も出なくなって・・・そして、翔琉が入ってきた瞬間も 身体全体がしびれるような感覚で、悦びの恥ずかしい声をあげて翔琉にしがみついていたのだ。
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