るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
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第三話 戦士達の集結その十四
「信じられないですから」
「全くですね」
「はい、しかし広いですね」
畑中は球場の中を見回してこうも言った。
「甲子園は」
「ああ、話は聞いていたけれどな」
向田もそれでもと応えた。
「いざ中に入るとな」
「本当に広いって感じますね」
「全くだよ」
こう言うのだった。
「本当にな」
「そうですよね」
「客席だってな」
「物凄いですね」
「この科客席が満員になるんだよ」
「阪神の試合や高校野球の選抜で、ですね」
「それでな」
向田はさらに話した。
「上下左右に揺れるんだよ」
「えっ、この球場が揺れるんだ」
タコス八郎はこのことに驚いた。
「凄いね」
「ああ、応援が凄くてな」
「何万のお客さん達の」
「阪神の試合の時なんてな」
向田はタコス八郎にさらに話していった、それはこの球場のことをよく知っているからこその言葉だった。
「そこまで揺れるからな」
「凄い応援だね」
「阪神ファンは違うんだよ」
「僕達もそうだけれど」
「ここで応援するとなったらな」
その時はというのだ。
「そこまでなるからな」
「恐ろしい位だね」
「それが阪神ファンでな」
「甲子園だね」
「ああ、その甲子園で試合するんだよ」
向田はこのこともだ、タコス八郎に告げた。
「嬉しいだろ」
「凄くね、たこ焼き焼くのも好きだけれど」
「お前まだたこ焼き屋やってんのか」
「やってるよ、繁盛してるよ」
「それで味はどうなんだよ」
「これだけれど」
すぐに自分が焼いたたこ焼きを舟に乗せて出してきた。
「どうかな」
「どうしたらこんなにまずく出来るんだ」
向田は実際に食べて述べた。
「タコスの時と変わってねえぞ」
「何だこれは」
松阪もそのたこ焼きを食べて顔を顰めさせた。
「本当にまずいな」
「いや、ここまでまずいと」
紅も食べてから言った。
「かえって話題になってね」
「売れるんだな」
「そうなるよ」
こう向田に話した。
「本当にね」
「そうなんだな」
「うん、繁盛しているのも」
まずくともというのだ。
「当然だよ」
「まず過ぎるとかえって話題になるんだな」
「それで売れるよ」
「お陰で今も日本にいられてるよ」
タコス八郎は笑顔で話した。
「たこ焼きが売れてね」
「美味いけれどな」
畑中も彼のたこ焼きを食べた、そのうえで言った。
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