夢幻水滸伝
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第三百七十九話 アンデスの地でその六
「わしは基本戦うタイプやが」
「職業が野生児なので」
「そやからな」
だからだというのだ、野生児は自然の中で生きることが多くその為戦それも動物的直観でのそれで解決する傾向があるのだ。
「自警団の時もな」
「戦われることが多かったですか」
「丁度神具も武器と防具やし」
「それで、ですね」
「戦ってきた、けどな」
「これからはですね」
「政もしっかりせなあかん、それでや」
アルゲダスに今度はサラダを食べつつ話した。
「自分の力も借りたい」
「二人で治める」
「そや」
まさにというのだ。
「そうしていきたいんや」
「僕なんかの力が役立つでしょうか」
「思いきり頼りにしてるで」
笑顔での返事だった。
「ほんまな」
「そうなのですか」
「自分は穏やかで優しくて」
そうした性格でというのだ。
「しかも政治力も高くてな」
「ステータスのことですね」
「しかも政関連の特技も多いしな」
「それを言うとエチェニケさんもですが」
「そやからわしは基本戦う方やさかい」
「僕程やないとですね」
「そや、それでや」
そうであるからだというのだ。
「ほんまな」
「僕を頼りにしてくれますか」
「色々助けてくれるか」
「そこまで言われるなら、ただ僕は戦は得意やないです」
アルゲダスはエチェニケの言葉に頷きつつ自分からこのことを話した。
「賊やモンスターの討伐にしても」
「他の勢力を攻めるにしてもな」
「そうです、どうも」
「自分の性格で召喚師って仕事やしな」
「どうしても」
「ほな戦は主にわしがやるわ」
エチェニケは笑顔で自分がと答えた。
「そうしていくわ」
「左様ですか」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「やってこうな」
「わかりました、それでは」
「二人でな」
「この世界のペルーを統一し平和で豊かにしましょう」
二人で笑顔で話した、そうしてだった。
力を合わせて統治をしていった、普段は二人で話をしつつ治めていった、エチェニケは老夫婦とそしてアルゲダスもこれまでの協力者とも話しリマの市長とも相談してだった。
勢力圏の内政だけでなく勢力拡大も推し進めていった、勢力拡大は順調でリマを中心にアンデス山脈にある街や村を掌握していった。
その中でだ、エチェニケはアルゲダスに話した。
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