夢幻水滸伝
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第三百七十九話 アンデスの地でその四
「勢力を立ち上げて」
「それでやっていけばとですか」
「勧められていますか」
「最近は」
そうだというのだ。
「それでわしも考えていますが」
「市長さんが言われるなら」
老人はそれならと答えた。
「そうされてはどうでしょうか」
「ここは、ですか」
「はい」
実際にというのだ。
「悪いお話ではないかと」
「わしもそう思います」
老婆も言ってきた。
「エチェニケ様には皆感謝していますが」
「治安がよおなって」
「それだけでなくです」
「政全体をですね」
「見られて」
そうしてというのだ。
「皆を助けてくれますか」
「その中にはわし等も入りますが」
老人は少し苦笑いになって話した。
「ですが皆の為に」
「このペルーもそれぞれの街や村に分かれていまして」
そしてとだ、老婆はまた話した。
「互いに争うこともあり賊やモンスターも多く」
「何かと不安がありますね」
「暗しに困る位貧しい人も多くて」
「それなら」
「はい、お願いします」
ペルーの者達の為にというのだ。
「エチェニケ様が思われるなら」
「そうですね、ほなです」
エチェニケは老夫婦に言われ決断した、そしてだった。
企業の経営から勢力の立ち上げを宣言した、そのうえでリマの統治に入った。するとリマ周辺の街や村が次々に勢力に入り。
アルゲダスが来てだ、こう言ってきた。
「よかったら僕もです」
「ああ、今までどないしていたんや」
「ペルー中を旅して困ってる人を助けてました」
アルゲダスはエチェニケに答えた。
「そやけどです」
「わしが旗揚げしてか」
「それなら共にと思いまして」
それでというのだ。
「こちらにです」
「来てくれたんやな」
「そうです、それでご一緒させて宜しいでしょうか」
「よお来てくれた」
エチェニケはアルゲダスの両手を取って笑顔で応えた。
「自分が来てくれたら有り難い、二人でやってこか」
「そう言ってくれますか」
「ああ、やってこな」
「これからは」
「二人や」
満面の笑みで言った、そうしてだった。
エチェニケはアルゲダスを仲間としそのうえでだった。
勢力を統治していった、それと共に勢力を拡大していき。
「まずは使者を送ってな」
「それで、ですね」
「そしてや」
アルゲダスに共に昼食を食べつつ話した、食べているのはスパゲティペペロンチーノでありサラダもある。
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