| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十三話 回廊ひのきしんその八十八

「凄かったけれど」
「自分でも今思いますと」
「不思議なのね」
「考えてみますと」
「見て嫌う人がね」
 それがです。
「聞いただけでっていうのはね」
「やっぱりおかしいですね」
「かなりね」
 幾ら嫌いになったらとことん嫌い抜く子でもです。
「そのこと気になるわね」
「考えてみます、自分で」
「それがどうしてか」
「僕は人のお話を聞いても」
 実際にというのです。
「嫌わないですね、普通は」
「見てからよね」
「僕なりにじっくりと」
「それでどうして嫌うのか」 
 それがです。
「わからないけれど」
「僕も考えてみますと」
「何でよ、けれどあらためてね」
 新一君に強く言いました。
「言うわよ、先輩達もね」
「よく見てですね」
「どういった人か見極めてね」
「それが大事ですね」
 こうしたお話をしながら詰所に帰りました、それからはいつも通りの日常でした。


第八十三話   完


                   2023・9・6 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧