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博士の挑戦状

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第二百十七話

              第二百十七話  群雄割拠で
 博士は昭和の頃のファミコン雑誌を何冊か出してそのうえで小田切君に対して笑顔で話をはじめた。
「どれもそれぞれ個性があったのじゃ」
「同じ様で、ですね」
「表紙を見てもわかるな」
「そうですね」
 小田切君はそれぞれの表紙を見て答えた。
「確かに」
「それぞれの雑誌で個性を出してな」
 そのうえでというのだ。
「本屋でコーナーを形成しておった」
「そうでしたか」
「そして読んでもな」
「面白かったんですね」
「そうであった」
 これがというのだ。
「それぞれな」
「扱っているゲームが被っても」
「それでもな」
「それぞれの雑誌で個性があったんですか」
「攻略して文章を書いている人が違ったしな」
 このこともあってというのだ。
「それでじゃ」
「個性があって」
「そしてな」
「その個性もですね」
「楽しめた、雑誌も企画もあったしな」
 それぞれの雑誌でというのだ。
「これもまたじゃ」
「よかったんですね」
「そうであった」
「何かこのファミコンマガジンが」
「ファミリーコンピューターマガジンじゃな」
「随分目立ちますね」
 小田切君はその雑誌を見つつ博士に話した。
「どうも」
「その雑誌が最初だったのじゃ」
「最初のファミコン雑誌ですか」
「そうであってな」
 それでというのだ。
「やはりな」
「面白かったんですね」
「読んでもな」
「攻略に役立って」
「そして売れに売れてじゃ」
 そうなってというのだ。
「他の出版社も出す様になった」
「そうでしたか」
 小田切君はプレイを一時中断した、そうしてそのうえでその雑誌を手に取って読んでいくのだった。


第二百十七話   完


                   2024・11・7 
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