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スタイルを磨け

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第二章

 するとだ、由紀のスタイルは。
「胸大きくなったわね」
「お尻の形もよくなって」
「結構以上にね」
「女の子から見てもいいじゃない」
「うん、私お顔に自信ないから」
 由紀は水泳部の部活の時に同じ部員達に話した。
「それでね」
「頑張ってみたの」
「スタイルよくしようって」
「そうしてみたの」
「そうなの、水泳頑張ってね」
 そうしてというのだ。
「スタイルよくなる体操したのよ」
「そうしたらなのね」
「スタイルよくなったのね」
「そうなのね」
「ええ、自分でもよくなったと思うから」
 その大きくなった胸を見つつ言った。
「告白してくれる様な人いたら嬉しいわね」
「絶対出るわよ」
「そのスタイルならね」
「間違いなくね」
 友人達は笑顔で応えた、そうしてだった。
 由紀は実際にある同級生に告白された、それを受けてだった。
 恋愛も楽しむ様になった、母はその彼女に言った。
「スタイル磨いたら変わったでしょ」
「ええ、お顔に自信がなくても」
「あんた実はお顔悪くないわよ」
 母は笑って話した。
「お母さんそっくりだしね」
「それでそう言うの」
「ええ、変な子以外からブスって言われたことなかったでしょ」
「そういえば」
 由紀も頷いた。
「そうだったわ」
「そこにスタイルがよくなったら」
「変わるのね」
「そうよ、だからね」
 それでというのだ。
「アドバイスしたのよ、お母さんも学生時代そうしたし」
「自分の経験から言ってくれたのね」
「そうよ、お顔に自信がなくても」
「スタイルがよかったらいいのね」
「そしてスタイルはね」
「努力次第ね」
「そのことがわかったでしょ」
 娘に笑顔で話した。
「これで」
「ええ、よくね」 
 娘はまさにと答えた、そうしてだった。
 由紀は彼氏が出来てからもスタイルを維持する様に務めた、すると彼氏も他の男子も彼女の容姿について悪く言わなかった、むしろいいと言ったのだった。


スタイルを磨け   完


                     2025・1・24 
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