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ハッピークローバー

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第百五十六話 祭りの中でその十四

「五月蠅いとかね」
「ああ、いるわね」
 カンボジアの娘もそれはと応えた。
「時々聞くわ」
「中には大晦日の除夜の鐘が五月蠅いとか」
「言う人いるの」
「それで公園封鎖させたり」
 こうしたことが実際にあった、クレームをつけたのは何でも国立大学の教授だそうだがこれが日本の知識人ということか。
「大晦日の鐘もね」
「つかなくなったの」
「もう文句なんてね」
 それはというと。
「言おうと思えばね」
「幾らでも言えるのね」
「そうよ」
 これがというのだ。
「何とでもね」
「それで言う人いるのね」
「それでね」
 一華はさらに言った。
「一人がそう言ったらね」
「クレーマーが」
「通るのよ」 
 実に嫌そうに言った。
「これがね」
「日本だと」
「そう、スーパーでもそうで」
「ゴミ箱撤去されてね」
 他のお客さん達が利用しているそれがだ。
「公園も閉鎖されて学校で遊べなくなって」
「除夜の鐘もなの」
「中止になるのよ」
「一人が言って」
「一人おかしなクレーマーがいて」
 そうしてというのだ。
「文句言ったらね」
「通るのね」
「そうなのよ」
「それって民主主義じゃないわね」
「クレーマーの独裁でしょ」
「一人が手を挙げて変なこと言ったら通るって」
「少数派の意見どころかね」
 そうしたものではなくというのだ。
「もうね」
「一人のクレーマーの言いがかりが通るのね」
「もう言いがかりの為に言う様な」
 そうしたというのだ。
「おかしなのもいるし」
「それでそうした連中の意見が通るのね」
「日本はね」
「おかしいわね」
「大多数の人がおかしいと思っても」
 迷惑もして嫌な気持ちにもなってだ。
「それでもね」
「そうした連中の意見が通るのね」
「そうなのよ」
 これがというのだ。
「本当にね」
「日本は」
「こうしたのもいて」 
 そうであってというのだ。
「スーパーのリサイクルのところにゴミ捨てる」
「そんな人もいるのね」
「だからね」
 そうであるからだというのだ。
「民度が高いとか」
「言えないの」
「そう言って他の国の人馬鹿にしている連中が」
 インターネット上ではそうした輩も散見される、このこともどの国でも同じであるということが現実である。 
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