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金木犀の許嫁

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第五十話 汗水流してその四

「最早」
「だからどっちもよくなくて」
「よく食べて」
 そうしてというのだ。
「よく運動する」
「そうすることですね」
「そうなのです」
 こう言うのだった。
「いいことは」
「そうですね」
「はい、では今から」
「軽食コーナーで食べましょう」
「そうしましょう」
 笑顔で話してだった。
 五人でコーナーに入りそうしてそれぞれ好きなものを注文して席に着いた。そのうえで食べはじめるが。
 白華はカレーを食べてだ、笑顔で言った。
「美味しいです」
「そうなのよね」
 真昼はきつねうどんを食べながら応えた。
「ここ本当にね」
「美味しいですね」
「そうなのよ」
「味付けがいいですね」
「早い安い美味しいなのよ」
「そうしたお店ですね」
「そう、おうどんだってね」
 そのきつねうどんについて話した。
「おつゆもいいし」
「麺もですね」
「実は冷凍だけれど」
「冷凍うどんですね」
「いいのよ」
「冷凍うどんっていいのよね」
 夜空はラーメンを食べつつ応えた。
「この麺は違うけれど」
「そっちはそうよね」
「ええ、けれど冷凍うどんもね」
「美味しいのよね」
「コシがあってね」
「そうなのよね」
「だからね」
 その冷凍うどんの麺を食べつつ話した。
「私もね」
「注文したのね」
「それで食べてるの」
 そうだというのだ。
「こうしてね」
「そういうことね」
「そうよ、それとね」
「それと?」
「飲みものもね」
 コーラを飲みつつ言った。
「こうしてね」
「コーラ美味しいのね」
「おうどんには案外合うのよね、炭酸もの」
「コーラとかサイダーとか」
「だからお酒でも」
 アルコールが入っているものでもというのだ。
「コーラサワーなんてね」
「お姉ちゃんおうどんやラーメンと一緒に飲むわね」
「合うから」
 だからだというのだ。
「それでよ」
「飲んでるのね」
「そうよ、宮沢賢治さんもね」
 この偉大な童話作家であり詩人だった人物もというのだ。
「天婦羅そばにね」
「お蕎麦でもよね」
「そう、そこは違うけれど」
 それでもというのだ。
「サイダーと一緒にね」
「食べてたのね」
「ハイカラでね」
 当時からしてみるとだ。 
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