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八条学園騒動記

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第七百八十四話 海賊の場所その二

「言われてみれば」
「まあ海賊っていったらお宝だしね」
 ペリーヌは笑って話した。
「だからイメージとしてよ」
「こうした場所があるんだ」
「そうよ」
「それでそのイメージは」
 トムはさらに話した。
「やっぱり宝島かな」
「あの小説よね」
「読んで面白いし」
 その為この時代でも読まれている、面白い作品は連合とエウロパの対立の垣根を越えているのもまた事実だ。
「影響も凄いね」
「そうね、実際海賊出るしね」
「あの叛乱起こすね」
「悪いことをしても」 
 その登場人物はというのだ。
「何処か憎めないのよ」
「そうなんだよね」
「それで今もね」
「海賊っていうとね」
「ステレオタイプの一つなのよ」
 ペリーヌは言い切った。
「もうね」
「そうだね」
「フック船長と同じでね」
「創作の中でね」
「それで他のね」
 ペリーヌはさらに話した。
「歴史の海賊もね」
「バイキングとか倭寇とか」
「そういうのもね」
「ステレオタイプだね」
「ちなみに前洪童が言ってたけれど」
 彼の名前も話した。
「倭寇は兎に角強かったらしいわ」
「うん、彼の国もね」
「倭寇にやられてたしね」
 スターリングと蝉玉が応えた。
「本当にアルバイトで倭寇が来て」
「荒らし回って」
「国がずっと荒れて」
「大変だったんだよね」
「百五十年の間」
 李氏朝鮮の頃であるが高麗末期の頃から来てモンゴルに虐げられていた国をさらに荒したのである。
「そうだったらしいからね」
「いや、倭寇って我が国も荒されたけれど」 
 蝉玉はまた倭寇のことを話した。
「けれどね」
「それでもよね」
「そう、韓国の方がね」
「荒されてたわね」
「日本がすぐ傍にあってね」
「すぐに来たから」
「それも一番多くね」
 まさに九州や瀬戸内海からすぐであった。
「来てね」
「漁師さんが副業で」
「韓国全土を荒らし回ってたのよ」
「百五十年の間」
「それで武器がね」
 蝉玉はまたこれの話をした。
「日本刀、挙句は鳥銃まで持って来て」
「火縄銃ね」
「鬼みたいに強かったから」
「洪童もそう言うのね」
「本物の倭寇はね」
 こちらはというのだ。
「そうだったのよ」
「日本刀って切れ味凄いからね」
 スターリングも言ってきた。 
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